「無料でお問い合わせフォームを作りたい」「どのツールを選べばいいか分からない」などと悩んでいませんか?
無料でお問い合わせフォームを作成する方法として、HTMLやPHPでの自作やプラグイン、無料ツールなどがあります。最適なツールを選ぶには、セキュリティ対策や顧客管理機能、外部連携などの機能を考慮することが重要です。
本記事では、無料でお問い合わせフォームを作成する方法やおすすめの無料ツール10選を紹介します。フォーム作成時の注意点もまとめているため、ぜひ参考にしてください。
無料でお問い合わせフォームを作成する方法
お問い合わせフォームは、以下の方法であればコストをかけずに作成ができます。各方法には特徴があるため、目的に応じて選択することが大切です。詳しく解説します。
≫≫ お問い合わせフォームの作り方とは?仕組みや効果の出る施策を解説
HTMLやPHPで自作をする
HTMLやPHPでフォームを自作すると、高度なカスタマイズが可能です。独自のデザインや機能を実装でき、ビジネスの特定ニーズに合わせたフォームを作成できます。
たとえば、複雑な条件分岐や独自の入力検証ロジックを組み込めます。ただし、開発には時間がかかり、セキュリティ対策に細心の注意が必要です。
プラグインで設置する
WordPressなどのCMSにプラグインを導入すると、技術的知識が少なくてもフォームを簡単に設置できます。導入から設定まで30分程度で完了し、基本的な機能を持つフォームが作成可能です。
たとえば、Contact Form 7やWPFormsなどの人気プラグインは、豊富なテンプレートを提供しています。カスタマイズ性に制限がある場合は、プラグインの拡張機能やアドオンを活用することで機能を追加できます。
無料作成ツールを導入する
無料フォーム作成ツールは、専門知識不要で直感的に操作できます。専用のツールを使用すれば、15分程度で基本的なフォームが完成するため、早くフォームを作りたい人におすすめの方法です。
ドラッグ&ドロップ方式の編集画面で、見栄えの良いフォームを短時間で作成できます。高度なカスタマイズには制限がありますが、多くのツールは基本的なデザイン調整や条件分岐機能を提供しています。
無料お問い合わせ作成ツールの選び方
無料お問い合わせフォーム作成ツールを選ぶ際は、以下を重視しましょう。詳しく解説します。
セキュリティ対策が施されている
セキュリティ対策は顧客情報保護の要です。SSL暗号化とスパム対策機能が標準装備されたツールを選べば、データ転送時の情報漏洩やボット攻撃を防げます。
たとえば、スパムなどのサイバー攻撃を防いでくれるreCAPTCHAを導入しているツールは、99%以上の精度で不正アクセスを防ぎます。導入の際には、セキュリティ証明書の有無や定期的なセキュリティアップデートの頻度を確認することが重要です。
≫≫【効果抜群】お問い合わせフォームのスパム対策5選!原因や危険性も解説
顧客管理機能がある
顧客管理機能は、問い合わせ対応の効率を大幅に向上させます。顧客情報のデータベース化や問い合わせ履歴の管理が可能なツールを選ぶと、応対時間を大幅に削減可能です。
タグ付け機能や検索機能が充実したツールを使用すれば、1000件以上の問い合わせでも迅速に対応できます。顧客情報の自動分類や優先度設定機能があれば、重要な問い合わせを見逃すリスクを最小限に抑えられます。
外部ツールとの連携機能がある
外部ツール連携機能は業務効率化の鍵です。CRMやメールマーケティングツールとの連携が可能なフォーム作成ツールを選ぶと、顧客情報の一元管理やフォローアップが容易になります。
チャットツールやメールサービスとの連携機能があれば、新規問い合わせの通知を平均2分以内に受け取れます。連携サービスに対応したフォーム作成ツールを選べば、外部アプリとの連携ができ、業務フローの自動化が実現可能です。
無料で利用できるおすすめお問い合わせフォーム作成ツール10選
無料で利用できるお問い合わせフォーム作成ツールを10種類紹介します。各ツールの特徴、セキュリティ対策や連携機能、顧客管理機能の有無を表にまとめました。
ツール名 | 特徴 | セキュリティ | 連携機能 | 顧客管理機能 |
---|---|---|---|---|
Googleフォーム | ・簡単操作 ・自動集計機能 | ◎ | △ | △ |
Tayori | ・多機能 ・高いカスタマイズ性 | ◎ | ◎ | ◎ |
formrun | ・高セキュリティ ・多機能 | ◎ | ◎ | ◎ |
formzu | ・大容量ファイル対応 ・レスポンシブデザイン | ◎ | ○ | ○ |
Formmailer | ・シンプル設計 ・直感的な操作 | ○ | △ | △ |
Form Answer | ・充実した自動返信機能 ・条件分岐設定可能 | ◎ | ○ | ○ |
オレンジフォーム | ・3ステップで簡単作成 ・テンプレート豊富 | ◎ | ○ | ○ |
SECURE FORM | ・高度なセキュリティ ・視覚的な操作画面 | ◎ | △ | ○ |
FormOK | ・大容量ファイル対応 ・高いカスタマイズ性 | ◎ | ○ | ○ |
SuguForm | ・AWSサーバー採用 ・APIによる外部連携 | ◎ | ○ | ○ |
上記のツールは無料プランでも基本的な機能が揃っており、ビジネスニーズに応じて選択できます。詳しく解説します。
1. Googleフォーム(Google合同会社)
Googleフォームは、直感的な操作で簡単にフォームを作成できるツールです。Googleアカウントがあれば無料で利用でき、自動集計機能により回答の分析が容易です。
20種類以上のテンプレートが用意されており、用途に合わせて選択できます。また、共同編集機能により、チームでのフォーム作成が可能です。
公式リンク:https://www.google.com/forms/about/
2. Tayori(株式会社PR TIMES)
Tayoriは、多機能かつカスタマイズ性の高いフォーム作成ツールです。6万アカウント以上の導入実績があり、幅広い業種で利用されています。
レスポンシブデザイン対応で、スマートフォンやタブレットからの入力にも最適化されています。顧客管理機能や外部ツールとの連携機能が充実しており、効率的な顧客対応が可能です。
公式リンク:https://tayori.com/
3. formrun(株式会社ベーシック)
formrunは、高度なセキュリティと多彩な機能を兼ね備えたフォーム作成ツールです。ISO 27001(ISMS)認証とプライバシーマークを取得しており、個人情報の取り扱いに厳格です。
25万ユーザーが利用する実績があり、スタートアップから大企業まで幅広く採用されています。自動返信機能やファイル添付機能など、ビジネスに必要な機能が揃っています。
公式リンク:https://form.run/
4. formzu(フォームズ株式会社)
formzuは、大容量ファイルの添付に対応したフォーム作成ツールです。1ファイル最大100MBまでのアップロードが可能で、画像や動画などの大きなファイルを扱う業務に適しています。
160万件以上の利用実績があり、信頼性の高いサービスです。スマートフォン対応のレスポンシブデザインで、様々なデバイスからのアクセスに対応しています。
公式リンク:https://www.formzu.com/
5. Formmailer(株式会社フューチャースピリッツ)
Formmailerは、シンプルな設計で使いやすいフォーム作成ツールです。HTMLの知識がなくても、直感的な操作でフォームを作成できます。
基本的な機能に特化しているため、複雑な設定が不要で、すぐにフォームを公開できます。主には、小規模なビジネスや個人での利用に最適です。
公式リンク:https://www.formmailer.jp/
6. Form Answer(ピーアールジャパン株式会社)
Form Answerは、自動返信機能が充実したフォーム作成ツールです。条件分岐による自動返信や、複数の自動返信テンプレートの設定ができます。
顧客管理機能も備えており、問い合わせ内容の一元管理や対応状況の把握が容易です。主には、顧客対応の効率化を図りたい企業に適しています。
公式リンク:https://form-answer.com/
7. オレンジフォーム(株式会社オレンジスピリッツ)
オレンジフォームは、3ステップで簡単にフォームを作成できるツールです。テンプレートの選択と項目の設定、公開の3ステップで、短時間でフォームが完成します。
SSL暗号化通信に対応しており、セキュリティ面でも安心です。オレンジメールというメール配信システムとの連携が可能で、マーケティング活動の効率化を図れます。
公式リンク: https://orange-form.com/
8. SECURE FORM(株式会社イー・ネットワークス)
SECURE FORMは、高度なセキュリティを特徴とするフォーム作成ツールです。SSL暗号化通信はもちろん、IPアドレスによるアクセス制限やreCAPTCHA機能によるボット対策など、多層的なセキュリティ対策を実装しています。
視覚的に理解しやすい操作画面で、セキュリティに配慮したフォームの作成が可能です。そのため、セキュリティを重視する企業や機関に適しています。
公式リンク: https://www.secure-cloud.jp/sf/
9. FormOK(Kodama & Company, Inc.)
FormOKは、大容量ファイルの添付に対応したフォーム作成ツールです。1ファイル最大2GBまでのアップロードが可能で、高解像度の画像や大容量の動画ファイルを扱う業務に最適です。
カスタマイズ性が高く、HTMLやCSSの知識があればデザインを自由に変更できます。また、スマートフォン対応のレスポンシブデザインを採用しています。
公式リンク:https://www.formok.com/
10. SuguForm(株式会社リブレル)
SuguFormは、Amazon Web Services (AWS) を採用した高セキュリティのフォーム作成ツールです。SSL暗号化通信に対応しているため、安全なデータのやり取りが可能です。
直感的な操作でフォームを作成でき、初心者でも簡単に利用できます。また、APIによる外部サービスとの連携が可能で、業務の効率化を図れます。
公式リンク: https://suguform.com/
お問い合わせフォームを作成する時の注意点
お問い合わせフォームを作成する際には、以下の点に注意しましょう。詳しく解説します。
ユーザーにわかりやすいデザインにする
お問い合わせフォームのデザインは、ユーザーの使いやすさを最優先に考える必要があります。デバイスの画面サイズに合わせて、自動的にレイアウトを最適化するレスポンシブデザインを採用し、快適に入力できるようにしましょう。
必須項目は赤字やアスタリスクで明確に示し、ユーザーが一目で分かるようにします。入力欄の横幅を十分に確保し、長い文章を入力する欄では自動的に行が広がるよう設定することが大切です。
他にも、入力エラーがあった場合はエラー箇所を赤字で表示するなど、視覚的にわかりやすく伝えましょう。
項目数は必要最低限に抑える
お問い合わせフォームの項目数は、必要最小限に抑えることが重要です。HubSpotの調査によると、フォームの項目数を3つから4つに増やすだけで、コンバージョン率が約半分に低下することが判明しています。
理想的な項目数は3〜5個程度で、「お名前」「メールアドレス」「お問い合わせ内容」の3項目だけでも十分です。項目を減らすだけで、ユーザーの入力時間を短縮し、コンバージョン率の向上につながります。
必要以上の情報を求めると、ユーザーの負担が増え、離脱率が上がる可能性もあるため注意しましょう。
参考:How Does Form Length Affect Your Conversion Rate|mailmunch
セキュリティの記載をする
セキュリティに関する記載は、ユーザーの信頼を得るために不可欠です。個人情報保護方針へのリンクを設置し、SSL暗号化通信を使用していることを明記しましょう。
たとえば、「このフォームはSSL暗号化通信を使用しています。お客様の個人情報は適切に保護されます。」といった文言だけでも、ユーザーの安心感が高まります。
reCAPTCHAといった認証システムを導入している場合は、スパム対策を行っている点をアピールする方法も効果的です。
おすすめの無料お問い合わせフォーム作成ツールのまとめ
無料でお問い合わせフォームを作成する方法には、HTMLやPHPでの自作やプラグイン、無料ツールなどがあります。セキュリティ対策や顧客管理機能、外部連携などの機能を考慮して選ぶのが得策です。
作成を進める際には、ユーザーにわかりやすいデザインにし、項目数は必要最低限に抑えておくとコンバージョン率も上がりやすくなります。ツールごとに特徴が異なるため、本記事を参考にして自社のニーズに合わせて最適なツールを選択しましょう。