「メールフォームの作成方法がわからない」「どのメールフォーム作成ツールを選べばいいか迷っている」などと悩んでいませんか?
メールフォームの作成は、専用のツールを使えば簡単に行えます。自社の目的や予算に合わせて、最適なツールを選ぶことが重要です。
本記事では、メールフォームの基本から作成ツールの選び方、おすすめツール5選まで詳しく解説します。メールフォーム導入のメリットや比較のポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
メールフォームの概要
ここではメールフォームの詳細や画面構成、作り方について解説します。
1. メールフォームとは
メールフォームは、ウェブサイト上で顧客とのコミュニケーションを円滑にする重要なツールです。ユーザーが必要事項を入力し、送信ボタンをクリックするだけで、簡単に問い合わせや申し込みができます。
たとえば、商品の問い合わせや資料請求などの用途で活用できます。メールフォームを扱う企業側は顧客の情報を効率よく収集でき、問い合わせに対する迅速な対応が可能です。
2. メールフォームの画面構成
効果的なメールフォームは、ユーザーにとって分かりやすく、使いやすい構成が重要です。一般的なメールフォームは、項目入力画面、確認画面、完了画面の3つの画面で構成されています。
画面名 | 説明 |
---|---|
入力画面 | ユーザーが氏名、メールアドレス、問い合わせ内容などの必要情報を入力する画面 |
確認画面 | ユーザーが入力内容を再確認する画面 |
完了画面 | 問い合わせが正常に送信されたことを伝え、今後の対応予定や注意事項を表示する画面 |
ユーザビリティを考慮し、必須項目の明示や入力ミスの防止機能を組み込むことが重要です。
3. メールフォームの作り方
メールフォームの作成方法は、主に以下の3つです。
■|手動コーディング
■|プラグイン活用
■|メールフォームツール
手動コーディングは、HTMLとPHPなどのプログラミング言語を使用して一から作成する方法です。高度なカスタマイズが可能ですが、技術的な知識と時間が必要です。
プラグイン活用は、WordPressなどのCMSを使用している場合に有効です。簡単に導入できますが、機能やデザインに制限がある場合があります。
一方、メールフォームツールの利用は、プログラミングの知識がなくても、ドラッグ&ドロップで簡単にフォームを作成できます。セキュリティ面でも信頼性が高く、様々な機能やカスタマイズオプションが用意されています。
メールフォームが持つ5つの機能
メールフォームには、以下5つの機能が備わっています。詳しく解説します。
機能名 | 特徴 |
---|---|
自動返信機能 | 問い合わせ受付後、即座に自動的な返信メールを送信する機能。顧客に安心感を与え、対応の迅速さをアピールできる。 |
リアルタイム通知機能 | 新規問い合わせを即座に担当者に通知する機能。迅速な対応を可能にし、顧客満足度を向上させる効果がある。 |
カスタマイズ機能 | フォームのデザインや項目を自由に変更できる機能。ブランドイメージに合わせた独自のフォームを作成できる。 |
レポート出力機能 | 問い合わせデータを分析し、グラフや表で可視化する機能。顧客ニーズの把握や戦略立案に活用できる。 |
外部連携機能 | CRMやマーケティングツールなど、他システムと連携する機能。データの一元管理や業務効率化を実現できる。 |
1. 自動で返信する機能
自動返信機能は、顧客満足度を向上させる重要な要素です。問い合わせ直後に、受付完了のメッセージや今後の対応予定を自動で送信します。
自動返信機能によって、顧客は問い合わせが確実に届いたことを確認でき、安心感を得られます。営業時間外の問い合わせにも即座に対応できるため、24時間体制でのサポートが可能です。
2. リアルタイムで通知する機能
リアルタイム通知機能は、問い合わせへの迅速な対応を可能にする機能です。新しい問い合わせが届くと、担当者のスマートフォンやPCにすぐに通知が送られます。
たとえば、商品の在庫確認や予約に関する問い合わせなど、即時性が求められる案件に有効です。リアルタイムでの通知機能によって、重要な案件や緊急の問い合わせに素早く対応できます。
3. カスタマイズができる機能
カスタマイズ機能は、企業のブランドイメージに合わせたフォームデザインを実現するための機能です。色やフォント、レイアウトの調整が可能で、ウェブサイトの全体的なデザインとの統一感を生み出せます。
たとえば、業種別に異なる問い合わせ項目を設定したり、条件分岐を使って回答に応じて表示される質問を変えたりできます。必要な入力項目の追加や削除、入力形式の指定なども自由に行うことが可能です。
4. レポートを出力する機能
レポート出力機能は収集したデータを分析し、ビジネス戦略の立案に活用できる機能です。問い合わせ数の推移や内容の傾向、顧客属性などを可視化し、グラフや表で表示します。
たとえば、特定の商品に関する問い合わせが増加していれば、商品のプロモーション強化を検討することが可能です。他にも、顧客ニーズの把握や商品開発のヒント、マーケティング施策の効果測定などもできます。
5. 外部と連携する機能
外部連携機能は、業務効率を大幅に向上させる機能です。CRMやマーケティングツール、顧客管理システムなどと連携すれば、データの一元管理が可能になります。
たとえば、問い合わせデータを自動的にCRMに取り込めば、営業活動に活用することが可能です。他にも、メールマーケティングツールと連携すれば、フォローアップメールを自動送信できます。
結果、手作業でのデータ入力が不要になり、人為的ミスも減少します。
メールフォームツールを導入することで得られるメリット
メールフォームツールを導入すれば、以下の3つのメリットが得られます。詳しく解説します。
問い合わせ対応の効率化
メールフォームツールの導入により、問い合わせ対応の効率が飛躍的に向上します。自動振り分け機能により、問い合わせ内容に応じて適切な部署や担当者に自動的に転送することが可能です。
最終的には、問い合わせへの対応漏れや遅延を防ぎ、顧客満足度の向上につながります。テンプレート回答機能を活用すれば、頻繁に寄せられる質問に対して、迅速かつ一貫性のある返答ができる点もメリットです。
エンジニア工数が不要
ノーコードのメールフォーム作成ツールを使用すれば、エンジニアに依頼することなく、直接フォームを作成・管理できます。システム開発にかかる時間とコストを大幅に削減できるため、エンジニアへの負担がかかりません。
フォームの修正や更新も簡単に行えるため、市場の変化や顧客ニーズへの対応もスムーズです。新商品のリリースに合わせて問い合わせ項目を追加する際も、すぐに対応ができます。
セキュリティ向上
専門のメールフォームツールを利用すれば、高度なセキュリティ対策が実現できます。SSL暗号化やスパム対策、個人情報の適切な管理など、最新のセキュリティ技術が標準で組み込まれています。
顧客の個人情報を安全に保護し、情報漏洩のリスクを最小限に抑えることが可能です。また、GDPR(EU一般データ保護規則)の国際的な個人情報保護法にも対応しているツールが多いため、グローバル展開を考える企業にも適しています。
メールフォーム作成ツール比較時の選び方
メールフォーム作成ツールを選択する際には、以下の点に気をつけながら選びましょう。詳しく解説します。
自社の目的に合う機能があるか
メールフォームの機能を選ぶ際は、自社の目的に合致したものを選択することが重要です。以下の表では、メールフォームの主要な機能をまとめました。
機能 | 特徴 | 適した目的 |
---|---|---|
自動返信 | 問い合わせ受付後、即座に返信 | 顧客満足度向上、初期対応の迅速化 |
リアルタイム通知 | 新規問い合わせを即座に担当者に通知 | 緊急対応、販売機会の最大化 |
カスタマイズ | フォームデザインや項目の自由変更 | ブランドイメージ強化、特定情報の収集 |
レポート出力 | データ分析とグラフ化 | マーケティング戦略立案、顧客理解 |
外部連携 | CRMなど他システムとの連携 | 業務効率化、データの一元管理 |
条件分岐 | 回答に応じて質問を変更 | 詳細な情報収集、ユーザー体験向上 |
ファイル添付 | 画像や文書のアップロード | 詳細な問題報告、応募書類の受付 |
多言語対応 | 複数言語でのフォーム表示 | グローバル展開、インバウンド対応 |
自社の目的を明確にし、合致する機能を持つツールを選択すれば、効果的なメールフォーム運用が可能になります。
費用対効果が合うツールか
費用対効果の高いツールを選択することで、投資に見合った成果を得られます。初期費用や月額料金だけでなく、運用コストや時間的コストも考慮に入れましょう。
例えば、月額1万円のツールで問い合わせ対応時間が50%削減できれば、人件費削減額を計算してツールの費用と比較します。顧客満足度向上による売上増加も考慮に入れると、より効果の測定がしやすくなります。
長期的な視点で費用対効果を評価し、自社に最適なツールを選択することが重要です。
デザインのカスタマイズができるか
メールフォーム作成ツールを選ぶ際には、色やフォント、レイアウトのカスタマイズが可能なツールを選択することが重要です。デザインのカスタマイズができないメールフォームを使用すると、問題が発生する可能性があるため注意しましょう。
たとえば、自社サイトに合わないデザインはユーザーに違和感を与え、ブランドイメージの一貫性を損なう恐れがあります。デザインの不一致はコンバージョン率の低下を招く要因の1つです。
自社のブランドイメージの一貫性を損なわないためにも、デザインを自由にカスタマイズできるフォームを選びましょう。
データ集計機能が充実しているか
データ集計機能は、メールフォームを通じて収集したデータを分析し、有用な情報として可視化する重要な機能です。問い合わせ内容や頻度から顧客ニーズを理解し、時系列データから問い合わせの傾向を分析することが可能です。
例えば、問い合わせ数の推移グラフや顧客属性の円グラフなどを自動生成する機能があれば、データ分析の手間が大幅に削減できます。また、カスタムレポートの作成やデータのエクスポート機能も便利です。
備わっている機能を活用すれば、顧客理解を深めてサービス改善につなげ、ビジネスの成長を促進できます。
外部ツールとの連携ができるか
外部ツールとの連携機能は、業務効率を飛躍的に向上させます。CRMやマーケティングツール、顧客管理システムなどとのスムーズな連携が可能かどうかを確認しましょう。
例えば、Googleカレンダーとの連携で予約や面談の日程を自動で登録し、スケジュール管理を効率化することが可能です。他にも、マーケティングツールとの連携ではリード情報を自動的に登録し、効率的なフォローアップを実現できます。
自社の既存システムとスムーズに統合できるメールフォーム作成ツールの選択は、業務全体の効率化につながります。
おすすめメールフォーム作成ツール5選(無料版含む)
メールフォーム作成ツールを選ぶ際には、各ツールの詳細な機能や利用条件を確認することが大切です。おすすめのおすすめメールフォーム作成ツールの特徴や費用をまとめると以下のとおりです。
ツール名 | 簡易的な特徴 | 費用 |
---|---|---|
Googleフォーム | ・シンプルで使いやすいインターフェース ・Googleサービスとの連携が容易 ・自動集計機能あり | 完全無料 |
フォームズ | ・デザイン性と機能性を両立 ・多言語対応 ・支払い機能統合 | ライトプラン:月額980円 スタンダードプラン:月額1,980円 プロフェッショナルプラン:月額4,980円 |
FormOK | ・セキュリティに特化 ・大容量ファイル添付可能 ・カスタマーサポート機能充実 | 無料プラン:機能制限あり ライトプラン:月額3,500円 スタンダードプラン:月額5,800円 プロプラン:月額9,800円 |
オレンジフォーム | ・使いやすさと機能性のバランスが良い ・チーム運用に適した機能 ・レスポンシブデザイン対応 | ベーシックプラン:月額3,000円 スタンダードプラン:月額5,000円 プレミアムプラン:月額10,000円 |
formrun | ・開発者向けの高度なカスタマイズ可能 ・APIによる連携 ・入力補助機能充実 | 無料プラン:機能制限あり ライトプラン:月額3,880円 ベーシックプラン:月額9,800円 プロプラン:月額29,800円 |
Googleフォーム
項目 | 内容 |
---|---|
フォームの特徴 | ・シンプルで直感的なインターフェース ・Googleアカウントがあれば誰でも利用可能 ・Googleサービスとの連携が容易 |
機能 | ・アンケート作成 ・条件分岐 ・回答の自動集計 ・Googleスプレッドシートとの連携 |
金額 | ・完全無料 |
URL | https://www.google.com/intl/ja_jp/forms/about/ |
Googleフォームは、直感的な操作で簡単にフォームを作成できるツールです。アンケート、問い合わせ、イベント申し込みなど、多様な用途に対応しています。
Googleアカウントがあれば誰でも利用可能で、基本的な入力フィールドや条件分岐機能を備えています。Googleスプレッドシートとの連携により、回答データの管理や分析が容易に行える点も特徴の1つです。
デザインのカスタマイズ性はやや限定的ですが、シンプルで使いやすいインターフェースが魅力です。
フォームズ
項目 | 内容 |
---|---|
フォームの特徴 | ・デザイン性と機能性を両立 ・日本製で日本語サポートが充実 ・豊富なテンプレート |
機能 | ・多言語対応 ・支払い機能統合 ・APIによる外部連携 |
金額 | ・ライトプラン:月額980円 ・スタンダードプラン:月額1,980円 ・プロフェッショナルプラン:月額4,980円 |
URL | https://www.forms.ne.jp/ |
フォームズはデザイン性と機能性を両立させた、日本製のフォーム作成ツールです。豊富なテンプレートと直感的な操作性が特徴で、初心者でも簡単に高品質なフォームを作成できます。
高度なカスタマイズ機能や多言語対応、支払い機能の統合など、幅広いニーズに対応しています。APIを通じて外部システムとの連携も可能で、大規模なウェブサイトやECサイトにも最適です。
ユーザーインターフェースが日本語で提供されているため、日本企業にとって使いやすいツールとなっています。
FormOK
項目 | 内容 |
---|---|
フォームの特徴 | ・セキュリティに特化 ・大容量ファイル添付可能 ・個人情報保護法やGDPRに準拠 |
機能 | ・スパム対策 ・SSL/TLS暗号化 ・カスタマーサポート機能 |
金額 | ・無料プラン:機能制限あり ・ライトプラン:月額3,500円 ・スタンダードプラン:月額5,800円 ・プロプラン:月額9,800円 |
URL | https://formok.com |
FormOKは、セキュリティに特化したフォーム作成ツールです。SSL暗号化やスパム対策など、高度なセキュリティ機能を標準装備しており、金融機関や医療機関といったセキュリティに厳しい業界にも適しています。
個人情報保護法やGDPRに準拠したデータ管理が可能で、安全性を重視する企業に人気があります。カスタマイズ性が高く、複雑な条件分岐や計算機能を持つフォームの作成が可能です。
ユーザビリティとセキュリティのバランスが取れたツールとして、高く評価されています。
オレンジフォーム
項目 | 内容 |
---|---|
フォームの特徴 | ・使いやすさと機能性のバランスが良い ・直感的な操作性 ・チーム運用に適した機能 |
機能 | ・自動返信メールカスタマイズ ・複数管理者設定 ・レスポンシブデザイン |
金額 | ・ベーシックプラン:月額3,000円 ・スタンダードプラン:月額5,000円 ・プレミアムプラン:月額10,000円 |
URL | https://orangeform.net/ |
オレンジフォームは、使いやすさと機能性のバランスが取れたフォーム作成ツールです。直感的な操作性と豊富な機能を兼ね備えており、幅広い用途に対応できます。
自動返信メールのカスタマイズや複数の管理者設定など、チーム運用に適した機能が充実しています。レスポンシブデザインに対応しており、モバイルユーザーにも最適化されたフォームの作成も可能です。
ChatworkやSlackとの連携機能も備えており、ビジネスコミュニケーションツールとの統合が容易です。
formrun
項目 | 内容 |
---|---|
フォームの特徴 | ・開発者向けの高度なカスタマイズが可能 ・APIを通じた柔軟な連携 ・ノーコードでも高機能なフォーム作成可能 |
機能 | ・APIによる連携 ・JavaScriptによる動的フォーム制御 ・入力補助機能 |
金額 | 無料プラン:機能制限あり ライトプラン:月額3,880円 ベーシックプラン:月額9,800円 プロプラン:月額29,800円 |
URL | https://form.run/ |
formrunは、開発者向けの高度なカスタマイズが可能なフォーム作成ツールです。APIを通じた柔軟な連携やJavaScriptによる動的なフォーム制御が特徴で、複雑な要件にも対応可能です。
入力補助機能により回答データの精度が向上し、余計なやり取りを減らせれます。デザインや機能、安全性に優れたフォームをノーコードで作成できる点が評価されており、企業の業務効率化に最適なツールです。
メールフォーム比較のまとめ
メールフォーム作成ツールの選択は、企業のニーズや規模、予算に応じて慎重に行う必要があります。無料のGoogleフォームから、高機能な有料ツールまで、選択肢はさまざまです。
小規模な利用であれば、Googleフォームやフォームズが適しています。一方、セキュリティを重視する場合はFormOK、開発者向けの高度なカスタマイズが必要な場合はformrunが最適です。
ツールごとに特徴が異なるため、本記事を参考にして自社のニーズに合わせて最適なツールを選択しましょう。