お問い合わせフォームに必要な入力項目を解説!成果を出すためのポイントとは?

「お問い合わせフォームの項目は何を設定すべき?」「フォームの改善でどんなメリットがある?」などと悩んでいませんか?

お問い合わせフォームの項目は、必要最小限に絞り込むことが重要です。入力項目数は少なくしつつ、入力例を活用すれば、ユーザーの離脱率低下やCV数の増加などの大きなメリットが得られます。

本記事では、お問い合わせフォームの改善で得られるメリットやフォームに必要な項目、成果を出すためのポイントを詳しく解説します。お問い合わせフォームを作成できるおすすめツールも紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

本記事の内容

お問い合わせフォームの改善で得られる3つのメリット

お問い合わせフォームの改善で得られる3つのメリット

お問い合わせフォームの改善は、ビジネスの成果向上に直結する重要な施策です。適切な改善を行うことで、ユーザー体験の向上とコンバージョン率の改善が期待できます。

お問い合わせフォームの改善で得られるメリットをまとめると、以下のとおりです。詳しく解説します。

✔︎|ユーザーの離脱率が改善する
✔︎|工数対効果が良く即効性が高い
✔︎|ユーザーの入力完了率が高まりCV数が増える

1. ユーザーの離脱率が改善する

フォームの改善により、ユーザーの離脱率を低下させることが可能です。ユーザーフレンドリーなデザインと簡潔な項目設定により、入力のストレスを軽減します。

フォームの項目を必要最小限に絞り込めば入力時間が減少するため、申し込み完了までの負担もかかりません。ユーザーはフォームを最後まで入力してくれるようになり、潜在的な顧客との接点が増加します。

2. 工数対効果が良く即効性が高い

お問い合わせフォームの改善は、比較的少ない労力で大きな効果を得られる施策です。フォームの最適化は比較的少ない労力で実施できる一方、効果は即座に現れやすい特徴があります。

他のウェブサイトを改善する方法と比較しても、実装から効果測定までの期間が短いのが特徴です。効率よくフォームの最適化を進められるため、問い合わせが増える結果に繋がります。

3. ユーザーの入力完了率が高まりCV数が増える

フォームの最適化により、ユーザーの入力完了率が向上し、結果としてコンバージョン数が増加します。入力のハードルを下げることで、潜在顧客との接点を増やすことが可能です。

入力項目の最適化とデザイン改善により、ユーザーがフォームを完了する確率が高まります。結果的に問い合わせ数が増加し、顧客とのコミュニケーション機会が拡大し、ビジネスチャンスの拡大につながるのです

≫≫ 問い合わせフォームの仕組みとは?作り方や入力完了率を上げるポイントも解説

お問い合わせフォームで必要となる項目

お問い合わせフォームで必要となる項目

効果的なお問い合わせフォームを作成するには、適切な入力項目の選定が不可欠です。必要最小限の項目を設定することで、ユーザーの負担を軽減し、フォーム完了率を向上させることができます。

一般的に、お問い合わせフォームに必要な基本的な項目は以下の通りです。

お問い合わせフォームで必要最小限の項目

■|名前
■|メールアドレス
■|電話番号
■|問い合わせ内容(任意)

問い合わせ内容の欄は、顧客が自由に質問や要望を記入できるスペースとして設けられ、任意項目とすれば入力の負担を軽減できます。

また、プライバシーに配慮し、個人情報の取り扱いについて明確な説明が求められます。必要に応じて、プライバシーポリシーへのリンクを設置するなどの対応が必要です。

お問い合わせフォームで成果を出す5つのポイント

お問い合わせフォームで成果を出す5つのポイント

お問い合わせフォームの成果を最大化するには、ユーザビリティとコンバージョン率の両面から最適化を行う必要があります。成果を出すためのポイントをまとめると、以下のとおりです。詳しく解説します。

✔︎|入力項目数はできるだけ少なくする
✔︎|入力例を活用する
✔︎|必須・任意項目の表示を明確にする
✔︎|レスポンシブデザインにする
✔︎|EFO機能で対策を行う

1. 入力項目数はできるだけ少なくする

入力項目数を最小限に抑えることは、フォーム最適化の基本です。

WACUL社の調査によると、入力項目が少なければ少ないほど、フォームの完了率が高くなる傾向が判明しています。入力項目を1つ減らすだけで、フォームの完了率が約2%上昇することがわかりました。

具体的には、5項目以下のフォームが理想的で、名前・メールアドレス・問い合わせ内容の3つの項目があれば十分です。必要最小限の項目に絞ることで、ユーザーの心理的負担を軽減し、フォーム完了率が向上します。

ただし、業種や目的によっては追加の項目が必要になる場合もあります。重要なのは、各項目の必要性を十分に吟味し、ユーザーの負担にならない範囲で設定する点となるため、設定には注意しましょう。

参考:B2Bサイトのフォームにおけるベストプラクティス研究|WACUL

2. 入力例を活用する

入力例の活用は、ユーザーの入力ミスを防ぎ、フォーム完了率を向上させる効果的な手法です。特に、プレースホルダーを使用して入力例を表示すれば、ユーザーは何をどのように入力すべきかを直感的に理解できます。

プレースホルダーとは、入力欄に薄い文字で表示される例示テキストで、以下のイメージです。

プレースホルダー例

■|氏名欄:”例:山田 太郎”
■|メールアドレス欄:”example@email.com”
■|電話番号欄:”例:03-1234-5678″

例を見ることで、ユーザーは求められている情報の形式や内容を即座に理解できます。特に、メールアドレスや電話番号など、特定の形式が要求される項目では非常に効果的です。

ユーザーが入力を開始すると自動的に消えるため、実際の入力の邪魔になりません。

3. 必須・任意項目の表示を明確にする

必須項目と任意項目を明確に区別すれば、ユーザーの混乱を防ぎ、スムーズな入力を促進します。区別を明確にする理由をまとめると、以下のとおりです。

メリット

■|フォーム完了までの時間が短縮される
■|エラーメッセージによるストレスを軽減する
■|どの情報が絶対に必要で任意なのかを明確にする

一般的には、必須項目に「*」マークを付けたり、「(必須)」という文言を追加したりする方法が効果的です。任意項目は、「(任意)」と明記するか、必須項目のみにマークを付けることで区別します。

明確な表示は、ユーザーが必要な情報を迅速に把握し、効率的に入力を進めるのに役立ちます。

4. レスポンシブデザインにする

レスポンシブデザインとは、様々な画面サイズや解像度のデバイスに対して、最適な表示を自動的に行うウェブデザインの手法です。画面サイズに応じて最適化されたフォームレイアウトを提供すれば、ユーザビリティが向上します。

総務省の令和3年版情報通信白書によると、2020年のスマートフォンによるインターネット利用率は68.3%で、他の端末と比べて最も高くなっています。スマートフォンの普及率と利用状況から見ても、レスポンシブデザインの採用は不可欠です。

レスポンシブデザインにより、デバイスに関わらず快適な入力環境を提供できます。モバイルフレンドリーなデザインは、ユーザーの利便性を高め、フォーム完了率の向上に役立ちます。

参考:デジタル活用の現状|総務省

5. EFO機能で対策を行う

EFO(Entry Form Optimization)機能の実装は、フォーム入力の精度向上と完了率の改善に効果的です。リアルタイムバリデーションや自動補完、エラーメッセージの最適化などが主な機能です。

例えば、郵便番号入力時に住所を自動補完する機能や、入力中のメールアドレスの形式チェックなどが挙げられます。EFO機能により、ユーザーの入力ミスを減らし、フォーム完了までの時間を短縮することが可能です。

また、ユーザーエクスペリエンスを向上させるだけでなく、入力データの品質も改善します。

≫≫ EFOとは?意味や活用例からマーケティング施策での成功事例を紹介

≫≫ EFO対策とは?12の施策具体例から離脱率を改善した事例を紹介

お問い合わせフォームを作成できるツール

お問い合わせフォームを作成できるツール

ここでは、お問い合わせフォームを作成できるツールを紹介します。初めてフォームを作成する際には、以下の中から選ぶのがおすすめです。詳しく解説します。

≫≫ おすすめ無料お問い合わせフォーム作成ツール10選!作成時の注意点も解説

✔︎|Googleフォーム
✔︎|Contact Form7
✔︎|formrun
✔︎|Tayori
✔︎|HubSpot

Googleフォーム

項目内容
特徴・シンプルで直感的なインターフェース
・Googleアカウントがあれば誰でも利用可能
・Googleサービスとの連携が容易
機能・アンケート作成
・条件分岐
・回答の自動集計
・Googleスプレッドシートとの連携
金額無料
URLhttps://www.google.com/intl/ja_jp/forms/about/

Googleフォームは、無料で使える簡単なフォーム作成ツールです。Googleアカウントがあれば誰でも利用でき、直感的な操作で基本的なフォームを作成できます。

回答はスプレッドシートに自動で記録され、データ分析が容易です。一方、デザインのカスタマイズ性は限られており、高度な機能は期待できません。

小規模なアンケートや簡単な問い合わせフォームに適しています。

Contact Form7

Contact Form7
項目内容
特徴・WordPressプラグインとして利用可能
・高度なカスタマイズが可能
・多言語対応
機能・スパム対策機能搭載
・レスポンシブデザイン対応
・ファイルアップロード機能
金額無料
URLhttps://contactform7.com/

Contact Form7は、WordPressサイト向けの人気プラグインです。無料で利用でき、高度なカスタマイズが可能です。HTMLやCSSの知識があれば、デザインや機能を自由に調整できます。

スパム対策機能や多言語対応など、実用的な機能が豊富です。一方、初心者にとっては設定が複雑に感じる場合があります。

そのため、WordPressサイトを運営している中小企業や個人ブロガーに適しています。

formrun

formrun
項目内容
特徴・クラウド型フォームサービス
・直感的な操作性
・豊富なテンプレート
機能・スパム対策機能
・自動返信メール機能
・データ連携機能
金額・無料プラン:0円
・BEGINNERプラン:980円/月
・STARTERプラン:2,980円/月
・PROFESSIONALプラン:9,800円/月
URLhttps://form.run/

formrunは、日本製のフォーム作成サービスです。直感的な操作で高機能なフォームを作成でき、スパム対策や自動返信メールなどの機能が充実しています。

デザインテンプレートが豊富で、カスタマイズも容易です。有料プランでは高度な機能が利用できますが、無料プランでも基本的な機能は十分に揃っています。

スパム対策機能や自動返信メール機能も備わっているため、中小企業やスタートアップに適しています。

Tayori

Tayori
項目内容
特徴・フォーム、FAQ、チャットの統合サービス
・カスタマイズ可能なデザイン
・顧客管理機能
機能・AIチャットボット機能(有料プラン)
・レスポンシブ対応
・データのエクスポート機能
金額・フリープラン:0円
・スタータープラン:3,800円/月
・プロフェッショナルプラン:9,400円/月
・エンタープライズプラン:25,400円/月
URLhttps://tayori.com/

Tayoriは、お問い合わせフォームとFAQシステムを統合したサービスです。フォーム作成だけでなく、顧客サポート機能も備えています。

直感的なインターフェースで操作が簡単です。自動返信や条件分岐など、高度な機能も利用できるため、顧客対応の効率化を図りたい中小企業に適しています。

HubSpot

HubSpot
項目内容
特徴・総合的なマーケティングツールの一部
・CRMとの連携
・高度な分析機能
機能・自動化ワークフロー
・カスタマイズ可能なフォームデザイン
・リードスコアリング機能
金額・無料プラン:0円
・スタータープラン:約5,000円/月〜
・プロフェッショナルプラン:約80,000円/月〜
・エンタープライズプラン:要問い合わせ
URLhttps://www.hubspot.com/

HubSpotは、総合的なマーケティングツールの一部としてフォーム機能を提供しています。高度なカスタマイズが可能で、リード獲得や顧客管理と連携した運用が可能です。

データ分析や自動化機能が充実しており、マーケティング戦略の一環としてフォームを活用できます。一方、他のツールと比べて学習コストが高くなるため、中小・大企業の利用が適しています。

お問い合わせフォームの入力項目まとめ

お問い合わせフォームの入力項目まとめ

効果的なお問い合わせフォームを作成するには、適切な入力項目の選定が不可欠です。必要最小限の項目を設定すれば、ユーザーの負担を軽減し、フォーム完了率を向上させられます。

項目を追加する際は、本当に必要かどうかを慎重に検討しましょう。不要な項目はユーザーの離脱率を高める原因となるため、各項目の必要性を十分に吟味することが重要です。

お問い合わせフォームの入力項目によって成果が変わるため、本記事を参考にして自社のニーズに合わせて最適な項目を設定しましょう。

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