【Google】リスティング広告の入稿方法や規定について詳しく解説

【Google】リスティング広告の入稿方法や規定について詳しく解説

現在様々なWeb広告が存在していますが、その中でもグーグル検索時に表示される「リスティング広告」を運用している企業は多いでしょう。

比較的低予算で掲載が可能な上、成果も出やすいことからおすすめの配信方法と言えます。

そんなリスティング広告ですが、その入稿方法について詳しく知っている方は意外に少ないかもしれません。

今回の記事では、グーグルにおけるリスティング広告の入稿方法について詳しく解説する内容となっています。

知識を深めることでより効率的な運用や、成果の向上が見込まれるかもしれません。

ぜひ最後までご覧ください。

本記事の内容

【Google】リスティング広告の入稿方法

【Google】リスティング広告の入稿方法

まずは、Googleにおけるリスティング広告の入稿方法について、以下の手順に分けてそれぞれ解説していきます。

・アカウントの取得
予算と入札単価の入力
キャンペーンの作成
キーワードの設定
広告文の設定
広告表示オプションの設定
審査と運用

1.【事前準備】アカウントの取得

まず大前提として、広告を運用するためのアカウントを取得する必要があります。

そのためには、以下の内容を事前に準備しておきましょう。

  1. 訴求したい商品やサービスの名前、住所、電話番号
  2. メールアドレス
  3. 訴求したい商品やサービスに準ずるWebサイト等
  4. クレジットカード

上記が用意できた段階で、グーグル広告ページから「今すぐ開始」へ進み、実際に作成作業へと取り掛かります。

この際、ガイドに従って設定を進めれば「スマートモード」と呼ばれる簡単なアカウントを解説できます。

この場合、ユーザーがおこなう作業は最低限で良く、おおよそ15分程度あれば取得は完了します。

アカウントの保有は必須条件となりますので、万が一持っていない場合は取得するようにしましょう。

2.予算と入札単価の入力

広告の配信は無料ではできません。

その為、訴求したい内容に応じて予算と入札単価を設定する必要があります。

基本的には1日の平均予算を、配信予定期間全体の費用に合わせて入力します。

基本的には1ヶ月間の運用金額が、1日の予算×1ヶ月の日数を超えることはありません。

単価については、以下の内容から最も重視したい指標を選び、その内容に応じた最適単価を設定しましょう。

  • コンバージョン
  • コンバージョン値
  • クリック数
  • インプレッションシェア

>>【Google広告】目標コンバージョン単価とは?目安や下げる方法を解説

3.キャンペーンの作成

予算と単価の設定が完了した時点で、キャンペーンの作成へ進みます。

キャンペーンとは、「広告を管理するための単位」です。

作成にあたっては、以下の項目から詳細を決定していきます。

  • ネットワーク:広告配信先を選択
  • 地域:配信する地域・市町村までの絞り込みが可能(人口が少ない場合はNG)
  • 言語:配信地域の言語

その他の設定から、配信期間やスケジュール、細かな配信先をより細かく設定できますが、おすすめは予約投稿が可能となる「開始日と終了日」です。

それ以外に関しては、運用していく上で必要と感じたら追加していく形で問題無いでしょう。

4.キーワードの設定

KWは重要な設定要素の1つです。

なぜなら顧客が設定したKWを検索した場合に、広告内容が配信されることになるからです。

そのため事前のリサーチが重要となりますが、そのように予め用意してきたKWを入力します。

さらには関連しているWebサイトのURLを設定することで、「キーワードを取得する」が選択できます。

こちらでは関連するKWが自動で選定され表示されることとなりますので、万が一漏れがあった関連KWがあれば追加するようにしましょう。

リスティング広告はキーワードの選び方が重要!

5.広告文の設定

広告作成には、見出しと説明文の設定が必須となりますのでこちらで作成します。

見出しについては少なくとも3つ、説明文は2つ以上の設定が可能ですが、基本的にはできるだけ多くの組み合わせを設定する方が良いでしょう。

具体的には、以下の組み合わせを目安として考えてみてください。

  • 見出し:3〜15個程度(半角で30文字)
  • 説明文:2〜4個程度(半角で90文字)

また広告をクリックした後に飛ぶURLの設定もこちらで行います。

設定後に、広告の有用性が「良」以上であれば問題無いと判断できますが、この基準については明確にされていません。

さらには出稿前ということもあり判断材料も少ない状況ですので、この段階ではあまりに低い評価でなければ気にする必要がないでしょう。

6.広告表示オプションの設定

こちらについては、運用開始後に追加設定が可能です。

そのため、事前に決まっていない場合には反応を見ながらや、クライアントと相談するなどで追加を検討しましょう。

設定項目としては、主に以下のような内容があげられます。

  • サイトリンク表示:Webページ内の特定URLへと顧客を誘導
  • コールアウト表示:キャッチフレーズを設定
  • 電話番号表示:クリックだけで電話が可能
  • 画像表示:テキストだけではなく画像の表示が可能

どれも効果的に使用することで、運用成果に大きく影響が出る設定です。

取り扱う商品やサービスに応じて、適切な設定を検討してみましょう。

【Google広告】広告表示オプション(自動)をわかりやすく解説

7.審査と運用

最終的にはグーグルガイドラインに沿った審査がおこなわれます。

審査対象としては、広告内容はもちろん設定したKW、Webサイト、バナー等があげられ、万が一落ちた場合には配信することはできません。

一般的にグーグル広告の場合には、審査に必要な日数としては「1営業日」と公表されています。

万が一日数が経過しても連絡がない場合は、直接問い合わせてみても良いかもしれません。

無事審査に通れば、ようやく運用が開始されます。

しかし、審査自体は継続して実施されますので、運用後に突然掲載が取り下げられる可能性もあります。

常に適切な運用を心がけていきましょう。

【MEMO】Google Ads Editorでも入稿可能

上記で解説している内容だけではなく、「Google Ads Editor」と呼ばれる無料ツールからでも入稿は可能です。

基本的な入稿手順はここまで解説してきた内容と同様です。

しかし、エディターをダウンロードした上で、作成したアカウントと連動させる必要がありますので、その点だけ注意しましょう。

設定内容によっては管理画面と併用することで、格段に早く作業を進められるものもあります。

通常の運用に慣れてきた段階で一度、エディターを使用した作業を検討しても良いかもしれません。

【Google】リスティング広告の入稿規定について

【Google】リスティング広告の入稿規定について

入稿にあたっては細やかな規定が設けられています。

把握することなく作業に取り掛かってしまうと、思わぬところで足踏みしてしまい無駄な時間と労力を消費してしまいかねません。

ここからはグーグルにおける、リスティング広告の入稿規定について解説していきます。

可能文字数

リスティング広告のフォーマットには以下の2種類が存在しており、それぞれで入稿可能な文字数が定められています。

拡張テキスト広告
・レスポンシブ検索広告

それぞれ、上記の文字数に当てはまるように作成を進める必要があります。

「広告文の設定」でも文字数については簡単に記載しましたが、以下にてそれぞれについて解説していきましょう。

拡張テキスト広告

こちらは見出し3つ、説明文2つから構成される広告形式です。

従来のテキスト広告と比較して、表示出来る内容が「拡張」したことからこの名称となっています。

このフォーマットで使用できる文字数については、それぞれ以下の通りとなっています。

  • 見出し1〜3:半角30文字
  • 説明文1〜2:半角90文字
  • パス・ディレクトリ1〜2:半角15文字

グーグルにおいては2022年6月30日以降、このフォーマットを利用した広告の作成、編集は不可能となっていますので注意しましょう。

レスポンシブ検索広告

複数の広告見出しと説明文を設定することで、それぞれを組み合わせた広告を配信できます。

「RAS(Responsive Search Ads)」と呼ばれることもあるフォーマットですが、こちらにおいて使用できる文字数については、それぞれ以下の通りとなっています。

  • URLのパス:半角15文字
  • 見出し:半角30文字
  • 説明文:半角90文字

利用可能な記号

記号の取り扱いについても、利用できるものとそうでないものに分類できます。

代表的なものでは、以下のものがあげられます。

  • 句読点(全角のみ)
  • カンマ
  • ピリオド
  • 感嘆符
  • ダブルクォーテーション
  • シングルクォーテーション
  • パーセント
  • 括弧(全角のみ)
  • ドル記号(半角のみ)

さらに媒体によって利用できないものも存在しており、グーグルにおいては以下のものが対象となっています。

[](半角のみNG)

詳細についてはグーグル公式で公表されている内容を参考にしてみてください。

参照元:[ブログ記事] Google 広告で使用できる記号一覧

禁止事項

また、その他禁止事項についても定められており、主な内容と指定は以下の内容があげられます。

理解しにくい可能性がある表現
・勘違いが発生する可能性がある表現
・不利益を被る可能性がある表現

基本的には「配信を見る顧客に不利益を与えていないか」という点を基準に設定されていると言えるでしょう。

その他にも読みづらく、必要以上に単語を強調している表現やユーザビリティを低下するような内容についても禁止とされていますので注意しましょう。

【Google】リスティング広告の入稿方法ポイント5選

【Google】リスティング広告の入稿方法ポイント5選

最後にリスティング広告を入稿する方法について、事前に知っておくべきポイントについて以下の内容をそれぞれ解説していきます。

最新の入稿規定は事前にリサーチ
・アカウントは前もって取得しておく
・業種によっては出稿できない可能性がある
・ランディングページの公開は必須
・入稿後は配信と内容の再確認を

1.最新の入稿規定は事前にリサーチ

前述した入稿に関する規定については、現時点で確定している訳ではなく頻繁に更新されます。

そのため、設定する場合は予め現在の規定を確認する必要があるでしょう。

ヤフー広告の事例では、2021年2月にこれまで使用できなかった記号が新たに加えられた例もあります。

審査をスムーズに進めるためにも事前に規定はリサーチしておきましょう。

2.アカウントは前もって取得しておく

アカウントの作成自体はそこまで時間を必要とするものではありません。

しかし、入稿作業と平行して進めることで注意散漫となりケアレスミスを誘発する恐れがあります。

入稿作業に取り掛かる前に、アカウントの構成からターゲティングなどを定めておくことをおすすめします。

3.業種によっては出稿できない可能性がある

リスティング広告には出稿を制限されている業種が存在しており、その内容は主に以下の通りとなっています。

危険な商材を取り扱う
・法に抵触する可能性がある
・攻撃的なコンテンツ

上記に当てはまる一例としてはアダルト用品を取り扱う業種や、国内で未承認の医薬品、ブランドのコピー商品やスタンガンなどがあげられるでしょう。

その他にも盗撮や盗聴を目的とした電子機器や、絶滅危惧種の販売、事故現場の映像や画像といったものも当てはまります。

また違法ではありませんが、電子タバコや紙巻タバコに関しても対象となっていますので注意しましょう。

4.ランディングページの公開は必須

入稿前にLPが公開されていることは必須条件です。

入稿作業とLP作成を並行していた場合、予定の日程に間に合わない可能性も考えられます。

またLPは公開されていたとしても、更新がされていなく内容が古い場合には審査に通らない可能性もあります。

内容の適切なLPを事前に公開した上で、入稿作業を進めていきましょう。

5.入稿後は配信と内容の再確認を

入稿後には配信設定と内容について、もう一度確認することをおすすめします。

管理画面もしくはエディターから振り返り確認することで、設定漏れやケアレスミスを発見できるかもしれません。

このことは運用開始後も同様であり、小まめに内容を振り返り分析を繰り返すことで、より良い成果に繋がっていくことが考えられます。

まとめ

まとめ

グーグルにおけるリスティング広告の入稿方法について解説してきました。

始めは戸惑う内容もあるかもしれませんが、回数を重ねるうちにスムーズに適切な広告運用が可能となるでしょう。

まずは管理画面の入稿作業からスタートし、運用しながら細かな内容を改善していくことをおすすめします。

そのためにも本記事の内容が参考になれば幸いです。

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