【リスティング広告】クリック率の平均目安は?上げる方法もご紹介

【リスティング広告】クリック率の平均目安は?上げる方法もご紹介

現在のWeb広告において、リスティング広告の運用は必須と言えるでしょう。

運用の良し悪しを確認するポイントは様々ありますが、その中でも最も注目される内容の1つにクリック率があげられるでしょう。

しかし、以下のような疑問や悩みをお持ちの方は少なくないかもしれません。

「知識がぼんやりしており、深く他人に説明できない…」

「競合他社の数値や、業界全体の平均が分からず運用状況が上手く判断できない…」

本記事ではそんなリスティング広告におけるクリック率に関して、基本的な内容から平均の目安、さらにクリック率を向上さえる方法について解説していきます。

一読いただければクリック率に対する知識が深くなり、今後の運用に大きく役立つはず。

ぜひ最後までご覧ください。

本記事の内容

リスティング広告のクリック率とは?

リスティング広告のクリック率とは?

CTR(Click Through Rate)と表されることもありますが、これは顧客のスマホやPC画面に広告が表示された回数の中で、実際に顧客からのアクションがあった割合を指します。

つまり広告表示に対する顧客のアクションとも言い換えられ、万が一これが無い場合には最終的な目標とするCVRの向上は全く期待できないということなのです。

一方でこの数値が高い場合には、顧客がその先の行動を取る可能性も高くなるため、広告効果が高くなる場合が多くなるのです。

このように広告運用において重要な要素となる数値ですが、向上させることによるメリットは主に以下の3つがあげられます。

  • CVR率の向上に繋がる
  • 検索結果画面の上位表示により、顧客流入数が多いことの証明となる
  • 広告自体の品質ランクが向上する

この割合が上がらなければ、最終的なCVRに繋がらないことは前述した通りです。

それ以外にもこの数値が向上しているということは、顧客にとってもメリットが大きい内容であり、特設サイトやLPへの流入数が多いことの証明となります。

結果的に検索エンジンからの広告評価があがり、品質ランクの向上も見込まれるのです。

もちろんこの数値だけが顧客の満足度を高めている要素ではありませんが、良質な広告であることは判断する材料となっていることは確かでしょう。

広告は最終的にリンク先の商品購入ページや、問い合わせフォームなどへ顧客を移動させ、何かしらのアクションを取ってもらうことを目的としています。

この数値はそのための第一歩となるため、運用面において重要だと言えるのです。

クリック率の計算式

一見すると小難しく感じますが、割り出すための方法はそこまで難しく有りません。

基本的に以下の公式に各数値を当てはめることで、簡単に算出できるのです。

クリックされた数÷広告が表示された回数×100

仮にクリックされた数が「100回」であり、表示回数が「10,000回」だとします。

その場合、上記の公式に当てはめると以下の計算式となります。

100÷10,000×100=1

つまり、上記の例における割合は「1%」であると把握できるのです。

10,000回表示された中の100人が広告先のリンクへ飛んだことになりますが、そこから実際に商品購入などのアクションを起こした人となればさらに割合は減少するでしょう。

【リスティング広告】クリック率のポイント

【リスティング広告】クリック率のポイント

ここまでの内容でこの数値について、基本的な知識が把握できたはずです。

こちらでは、より理解を深めるために必要となる、以下の2つのポイントについてそれぞれ解説していきます。

業界によりクリック率は変動する
・最終目標はコンバージョンの獲得

業界によりクリック率は変動する

この数値は実際のところ、どの広告内容においても平均的に同じになるわけではありません。

業界や取り扱う商品、サービスによって変動することは覚えておきましょう。

そのため、「一般的には1〜2%程度である」という情報があったとしても、それは全ての業界、商品を平均化した数値であるため、ご自身が運用している広告には当てはまらないことが多いのです。

平均の数値は存在していますが、あくまで平均であることには注意が必要です。

平均値を気にしすぎた結果、あまりに無謀な目標を設定してしまうことや、実際の数値判断を誤ってしまう可能性があります。

この数値の平均は業界によって変動することが普通であり、全体の平均値を運用時に参考にし過ぎないよう気をつけましょう。

最終目標はコンバージョンの獲得

前述したように、この数値はあくまで商品購入ページやLPへの流入であり、広告の最終目標はCVRの向上、獲得です。

そのため万が一数値が低い場合でも、その先のCVRが高ければ良い運用ができていると判断されるケースもあるのです。

一方で平均を大きく上回る数値であるため安心していても、CVRが低ければ良い広告だとは言えないでしょう。

そのようなケースでは、リンク先のWebページやLPの内容、文言に問題があるかもしれないなど、何かしらの対策を必要とします。

あくまでこの数値は広告における一部分であり、最終目標はCVRであることは理解しておきましょう。

【リスティング広告】クリック率の平均目安

【リスティング広告】クリック率の平均目安

それでは、実際の平均目安はどの程度となるのでしょうか。

こちらでは、以下4つの媒体毎に大まかな数値を解説していきます。

グーグル広告
・You Tube
・LINE
SEO

あくまで平均値ですので、参考程度にご自身の数値と照らし合わせてみてください。

Google広告

グーグルのリスティング広告における平均値は、全体として「6.18%」となっています。

数値の高い業界としては、芸術・エンタメ関連の広告で「10.67%」、そして旅行関連で「8.54%」、次いで自動車関連で「7.93%」となっています。

一方で最も低い業界は、法律関連の「3.84%」、住宅リフォーム関連の「4.21%」、そして歯科関連の「4.69%」などがあげられます。

このように、最も低い数値と高い数値の差は「6.83%」も開いています。

このことからも全体平均と比較することは危険であることが分かるはずです。

参照:https://www.wordstream.com/blog/ws/2021/10/13/search-advertising-benchmarks

YouTube

近年Web広告として台頭してきている動画広告ですが、全体の平均として「5%前後」と言われています。

視聴している層に合わせた広告を表示できるため、効果的に配信できた広告の場合は「10%」を超えるものもあります。

それ以外には内容が特化している動画、内容の印象が強い動画であればより数値は高くなる傾向にあるようです。

一方でYou Tube上に表示されるバナー広告については、全体平均「0.11%」と低くなっています。

このことは、やはり動画広告は顧客の目に止まりやすく、印象的なものが作りやすい強みが現れていると言えるでしょう。

LINE

日本国内において連絡ツールとして定着しているLINEですが、こちらでの全体平均は「0.3〜1.5%」と言われています。

残念ながら国内外に統計データが残っていない状況であり、この数値はWeb広告の過去実績などから照らし合わせた推測です。

LINEは日常的に使用する人が多いことから、的確な運用ができれば高い効果が望めるでしょう。

あくまで全体平均である上に推定値ではありますが、訴求したい内容によっては効率的な運用が可能かもしれません。

SEO

こちらの数値は顧客が使用する端末(スマホもしくはPC)や、結果表示の順位によって左右されます。

それを踏まえた一般的な平均値としては、それぞれ以下の通りとなっています。

  • スマホ:「7%」
  • PC:「8%」

この数値は、スマホユーザーの多くが下へのスクロール動作に慣れていることから、上位表示されている広告に注目する確率が減少していると推測されます。

上記数値は1位表示の数値ではありますが、6位以降では「1%」を下回るなど激減してしまいます。

リスティング広告のクリック率を上げる方法とは?

リスティング広告のクリック率を上げる方法とは?

この数値は広告運用を評価する指標の一つであり、あくまで最終目標はCVRの向上であることはお伝えした通りです。

それを踏まえて各業界、各媒体での平均値をそれぞれ紹介してきました。

もしかするとここまで確認した上で、ご自身が運用されている広告における数値が、非常に少ないかもしれないと不安になっている方もいらっしゃるかもしれません。

そのような場合でも、数値を上げる方法は存在しています。

ここからは以下4つのポイントに絞って、数値改善のための施策をそれぞれ解説していきます。

的確なターゲット設定
・適切なキーワード設定
・広告文と訴求ポイント
・広告表示オプションを利用する

的確なターゲット設定(ペルソナ)

顧客は広告の文言を読んだ時、自身が抱えている悩みや問題を解決できるかもしれないと感じた時にのみアクションを起こします。

そのため広告自体が想定しているターゲット設定を見直すことも一つの方法でしょう。

その際具体的なペルソナ像をイメージすることで、より明確な設定ができるはずです。

KWから想定されるペルソナを作り上げ、ピンポイントで訴求できるような広告を配信してみましょう。

適切なキーワードの設定

顧客が実際に検索するであろうKWの設定は重要です。

なぜなら、前述したSEOでの事例のように、6位以下に表示された場合には1位との数値差は10分の1近くも減少してしまうからです。

順位だけではなく、リスティング広告では顧客が入力したKWに沿って広告が配信されます。

そのためKW設定が上手くされていない場合、適切なタイミング、想定する顧客へ十分に訴求できていないことも考えられます。

KWについては外部ツールなどを利用しながら、入念に検討することをおすすめします。

ユーザビリティ向上のためにも、適切なKW設定は必須と言えるでしょう。

広告文と訴求ポイント

ペルソナを元にしたターゲット設定、適切なKWを選定しているはずで、これ以上改善点が見つからないと感じた場合は、広告自体の文章や訴求のポイントがズレているかもしれません。

ニーズにマッチしている広告、商品であってもアピールするための文章が下手であればアクションには繋がりません。

文章についてはペルソナを意識し、その悩みの解決や目標を達成するための方法などを文章として反映させましょう。

その時の訴求ポイントとして、具体的な数値や他顧客の満足度といった明確な数値があればより効果的となるはずです。

共感を得ることで興味を持ってもらい、購入に対する不安や疑念を数値で解消させる流れが理想的となるでしょう。

広告表示オプションを利用する

広告表示オプションについても、基本的には利用することをおすすめします。

こちらでは検索結果画面に住所やサイトURL、問い合わせのための電話番号など顧客が瞬時に知りたい情報の記載が可能となります。

設定自体は無料でできる上に、設定していない場合と比較して高い効果を期待できます。

そのためこのオプションについて、利用することでのデメリットは特に無いと言えるでしょう。

さらにはSEO評価の向上にも繋がる場合もあるため、忘れずに利用することをおすすめします。

>>【Google広告】広告表示オプション(自動)をわかりやすく解説

まとめ

リスティング広告におけるクリック率について解説してきました。

基本的には広告に対する興味、関心を表す数値であり、広告が最終目標とするCVRの向上には欠かせないものです。

しかしながらその平均値は業界や商品によって大きく差があり、あまりにも参考にし過ぎた運用は危険だと言えます。

広告運用における最終目標は、あくまでCVRの向上であることを忘れずに、まずはその入口であるクリック率の向上にも努めてみましょう。

そのために本記事の内容が参考になりましたら幸いです。

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