EFO対策とは?12の施策例から離脱率を改善するためのポイントを解説

EFO対策とは?12の施策例から離脱率を改善するためのポイントを解説

「EFO対策って何?」「EFO対策でどんな効果が得られるの?」などと気になっていませんか?

EFO対策とは、入力フォームを最適化してユーザー体験を向上させる施策です。適切なEFO対策を行うことで、フォームの離脱率を下げ、コンバージョン率を大幅に改善できます。

本記事では、EFO対策の重要性や具体的な12の施策、離脱率改善のポイントについて解説します。おすすめのEFOツールも紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

本記事の内容

EFO(入力フォーム最適化)対策とは

EFO(入力フォーム最適化)対策とは

EFO対策は、ウェブサイトのコンバージョン率を向上させる重要な施策です。ユーザーがフォームを簡単に入力できるよう設計し、離脱率を低下させることが目的です。

適切なEFO対策を実施することで、ユーザー体験が向上し、ビジネスの成果に直結します。入力項目の削減やエラーメッセージの改善により、フォーム完了率が上昇する効果があります。

✔︎|EFO対策が重要とされる理由
✔︎|EFO対策が必要な項目

EFO対策が重要とされる理由

EFO対策はユーザーの心理的負担を軽減し、コンバージョンを促進するために不可欠です。複雑なフォームはユーザーのストレスを増大させ、離脱率を高めます。

ユーザーの行動を深く理解し、最適化されたフォームを提供すれば、ビジネス成果を大きく向上させることが可能です。具体的にはコンバージョン率の向上やユーザー体験の改善、離脱率の低減など、多岐にわたる効果が期待できます。

適切なEFO対策を行えば、ユーザーは迷うことなく情報を入力でき、結果としてフォーム完了率の向上につながります。

EFO対策が必要な項目

EFO対策が必要な項目は、フォームの設計から送信完了までの全段階に及びます。具体的な項目を段階別でまとめると以下のとおりです。

項目概要具体例
1. 入力項目の最適化必要最小限の項目に絞る不要な項目の削除、任意項目の明確化
2. フォームデザイン視認性と使いやすさの向上レスポンシブデザイン、適切な文字サイズ(11pt以上)
3. 入力補助機能入力の手間を軽減する機能自動入力、郵便番号からの住所自動入力、プレースホルダー
4. エラー処理入力ミスの防止と修正支援リアルタイムバリデーション、わかりやすいエラーメッセージ
5. セキュリティと信頼性安全性の明示SSL証明書の表示、プライバシーポリシーへのリンク
6. ユーザーインターフェース操作性の向上最適な送信ボタンの配置、プルダウンとラジオボタンの使い分け
7. 離脱防止策フォーム完了までの継続促進離脱防止ポップアップ、入力途中情報の自動保存
8. モチベーション維持入力完了へのインセンティブ入力メリットの明示、特典やクーポンの提供
9. ページ構成フォームへの集中を促す設計他ページへのリンク削除、フォームの一体型設計
10. パフォーマンス最適化快適な操作環境の提供高速ページ読み込み、サーバーレスポンスの改善

上記の項目は、ユーザーの入力体験を総合的に向上させるためにも必要です。入力項目を必要最小限に抑えれば、ユーザーの心理的負担を軽減し、フォーム完了率を高めます。

また、適切なデザインと入力補助機能の実装により、ユーザーが迷わずスムーズに情報を入力できる環境を整えます。各項目の重要性を理解し、自社のフォームに適した改善策を実施することが、効果的なEFO対策の鍵です。

EFO対策の12施策

EFO対策の12施策

EFO対策はユーザビリティを向上させ、コンバージョン率を最大化するためにも必要です。具体的な​​EFO対策として、以下に12個の施策と期待できる効果をまとめました。

下記の施策を適切に実施すれば、フォームの完了率向上が期待できます。詳しく見ていきましょう。

施策期待できる効果
入力項目を最小限に抑えるユーザーの負担軽減
フォーム完了率の向上
プレースホルダーで記入例を伝える入力の迷いを解消
わかりやすさの向上
入力することのメリットを記載する登録意欲を高める
具体的な特典を表示
他ページリンクを設置しないユーザーの集中力を維持
スムーズな入力環境
フォームをページ一体型にする一つのページで完了
即時の情報提供
セキュリティの安全性を伝える安心感を提供
信頼性の向上
レスポンシブ対応をする多様なデバイスに対応
視認性の向上
自動入力を可能にする入力時間の短縮
利便性の向上
入力成功サインを表示する入力の自信を与える
エラーの軽減
指定形式以外の入力時にエラーを出すリアルタイムでのフィードバック
入力ミスの防止
離脱防止ポップアップを表示するユーザーの離脱を防ぐ
入力完了の促進
入力途中の情報を保存されるようにするデータの再入力を省く
ユーザーの手間を軽減

1. 入力項目を最小限に抑える

入力項目を最小限に抑えることは、ユーザーの負担を軽減し、コンバージョン率を向上させる効果的な方法です。不要な項目を削除することで、ユーザーの心理的抵抗を減らします。

実際に、Hubspotの調査によると2019年のBtoBリードフォームの平均項目数は5個で、最も高い変換率をもたらすと発表がありました。他にも、BtoC向けのコンタクトフォームでは、3つの項目が25%の変換率で最も効果的という発表もあります。

以上の結果から、必要不可欠な情報のみを収集し、ユーザーの入力負担を軽減することが重要だとわかります。

参考:How Does Form Length Affect Your Conversion Rate|mailmunch
参考:Forms completion rates – statistics, insights, and takeaways|The Mobile Spoon

2. プレースホルダーで記入例を伝える

プレースホルダーを活用して記入例を示すことは、ユーザーの入力ミスを減らし、フォーム完了率を向上させる効果的な手法です。プレースホルダーとは、入力フィールド内に表示される薄い文字や記号で、ユーザーに入力すべき内容や形式を示します。

たとえば、電話番号や住所などの入力欄に具体的な記入例を表示すれば、正しい形式での入力を促進できます。記入例を伝えればエラーの発生を防ぎ、スムーズなフォーム入力が可能です。

3.入力することのメリットを記載する

フォーム入力後に得られるメリットを明確に示すことで、ユーザーの入力意欲を高めることができます。たとえば、「無料の業界レポートがダウンロードできます」といった具体的な特典や情報を提示すれば、入力完了率の向上が期待できます。

メリットの提示方法も重要で、フォームの近くに目立つように配置したりするなど、ユーザーの注目を集める工夫が効果的です。ユーザーセグメントに応じて異なるメリットを提示するパーソナライゼーションも検討。

4. 他ページリンクを設置しない

フォーム内に他ページへのリンクを設置すると、ユーザーが離脱してしまう可能性が高まります。フォーム入力に集中してもらうため、不要なリンクは極力排除しましょう。

どうしてもリンクが必要な場合は、新しいタブで開くよう設定(target=”_blank”)すれば、入力中のページを維持できます。ただし、プライバシーポリシーや利用規約など、法的に必要なリンクは例外として設置する必要があります。

他ページのリンクは、フォームの最後や送信ボタンの近くに配置し、ユーザーの入力フローを妨げないよう工夫することが重要です。

5. フォームをページ一体型にする

フォームをページ一体型にすることで、ユーザーの離脱リスクを減らせます。別ページにフォームがある場合、ページ遷移の際にユーザーが離脱する可能性が高まるため、注意が必要です。

ランディングページにフォームを組み込めば、スムーズな情報入力を促進し、コンバージョン率の向上につながります。一体型フォームのデザインには、ユーザーの視線の流れを考慮することが重要です。

フォームの位置や周囲のコンテンツとの関係性を適切に設計し、ユーザーが自然にフォームに誘導されるようなレイアウトを心がけましょう。

6. セキュリティの安全性を伝える

セキュリティの安全性を明確に伝えることは、ユーザーの信頼感を高め、コンバージョン率を向上させる重要な要素です。具体的な安全対策を表示すれば、ユーザーの不安を解消します。

SSL証明書のシールの表示や個人情報の取り扱い方針の明記、使用している暗号化技術の説明などを加えれば、フォームの信頼性が向上します。セキュリティの安全性を伝える際は、専門用語を避け、一般ユーザーにも理解しやすい表現を用いましょう。

7. レスポンシブ対応をする

レスポンシブ対応は、多様なデバイスからのアクセスに対応し、ユーザビリティを向上させる重要な施策です。スマートフォンやタブレットでの表示を最適化すれば、モバイルユーザーの離脱率を低下させます。

例えば、モバイル端末では縦長のレイアウトやタップしやすいボタンサイズを採用すれば、ユーザビリティが向上します。各デバイスの特性に合わせた入力方法や表示サイズの調整が効果的です。

8. 自動入力を可能にする

自動入力機能を実装することで、ユーザーの入力時間を大幅に短縮できます。たとえば、郵便番号から住所を自動入力する機能や、過去の入力履歴を利用した自動補完機能などがあります。

自動入力機能により、入力時間を削減し、ユーザー体験が向上します。ただし、自動入力機能の実装にはユーザーのプライバシーに配慮することも重要です。

個人情報の取り扱いに関する同意を得る項目を設け、ユーザーが安心して利用できる環境を整える必要があります。

9. 入力成功サインを表示する

入力成功サインの表示は、ユーザーに視覚的フィードバックを提供し、安心感を与える効果的な施策です。入力が正しく行われたことを即座に伝えてくれるため、ユーザーの不安を解消します。

たとえば、入力欄の横にチェックマークを表示したり、色を変更したりすることで、ユーザーに安心感を与えます。他にも、形状やアイコンなども併用すれば、より多くのユーザーに適切なフィードバックを提供することが可能です。

10. 指定形式以外の入力時にエラーを出す

指定形式以外の入力時に出すエラー表示は、ユーザーの入力ミスを防ぎ、フォームの完了率を向上させるための重要な施策です。たとえば、メールアドレスの入力欄で「@」が含まれていなかったとしましょう。

もし間違いが見つかった場合、「有効なメールアドレスを入力してください」というメッセージをすぐに表示できます。エラーメッセージは、単に問題を指摘するだけでなく、正しい入力方法や修正のヒントを提供することが重要です。

他にも、ユーザーが入力を完了した直後にメッセージを表示するなど、ユーザーの入力フローを妨げないような配慮が求められます。

11. 離脱防止ポップアップを表示する

離脱防止ポップアップの表示は、ユーザーの離脱を防ぎ、コンバージョン率を向上させる効果的な方法です。フォームを閉じようとする際に、「入力内容は保存されません。本当に離れますか?」などのメッセージを表示し、再考を促します。

ポップアップの設計には、ユーザーのストレスを最小限に抑える工夫が必要です。強制的な印象を与えないよう、メッセージの内容や表示のタイミングを適切に設定することが重要です。

12. 入力途中の情報を保存されるようにする

入力途中の情報を自動保存する機能は、ユーザーの利便性を大きく向上させます。ユーザーが途中で離脱した後で戻ってきた場合でも、以前の入力内容が残った状態となるため、最初からやり直す必要がありません。

結果として、フォーム完了率の向上が期待でき、特に長いフォームや複雑なフォームで効果を発揮します。自動保存機能の実装には、セキュリティとプライバシーの観点から慎重な対応が求められます。

保存されるデータの範囲や保存期間を明確にし、ユーザーに適切に通知しましょう。保存された情報を簡単に削除できる機能を提供するといった工夫も必要です。

離脱率を改善するEFO対策のポイント

離脱率を改善するEFO対策のポイント

EFO対策はコーディングによって実装できますが、EFO対策ツールの機能を使用すればすぐに実装可能です。離脱率を改善するEFO対策を行う際には、以下のポイントを押さえておきましょう。詳しく解説します。

✔︎|入力時の負担軽減をする
✔︎|入力時のモチベーション維持をする

入力時の負担軽減をする

入力時の負担軽減は、ユーザーのストレスを減らし、フォーム完了率を向上させる重要な施策です。主なメリットとして、ユーザーの離脱率低下や入力ミスの減少、ユーザー体験の向上が挙げられます。

入力時の負担軽減を実現するための機能をまとめると、以下のとおりです。

負担軽減する機能

■|フリガナ自動入力機能
■|半角⇔全角の自動変換機能
■|数字キーボード自動表示機能
■|住所自動入力機能
■|プレースホルダー機能(入力欄に入力例や説明を表示する機能)

上記の機能を適切に実装すれば、ユーザーの入力負担を大幅に軽減し、フォームの完了率向上につながります。

入力時のモチベーション維持をする

ユーザーのモチベーション維持は、フォーム入力の途中離脱を防ぎ、完了率を高めるために非常に重要です。主なメリットとして、ユーザーの集中力向上やフォーム完了までの時間短縮、全体的な顧客満足度の向上があります。

モチベーション維持を実現するための主な機能をまとめると、以下のとおりです。

チベーション維持が期待できる機能

■|入力状況表示機能
■|過去に入力した履歴を再訪時に自動反映する機能
■|誤操作によるページ離脱を防止する確認機能
■|入力内容の自動保存機能
■|入力中にエラーチェックを行い、即座にフィードバックを提供する機能

上記の機能を効果的に組み合わせれば、ユーザーのモチベーションが維持され、フォーム完了までスムーズに導けます。

離脱率を改善するおすすめのEFOツール

離脱率を改善するおすすめのEFOツール

EFOツールを初めて選ぶ際には、どんな特徴があるのか理解することが大切です。ここでは、おすすめのEFOツールを13種類紹介します。

各ツールの特徴や金額、EFO機能数を表にまとめました。詳しく解説します。

≫≫ EFOツールおすすめ比較10選!機能から選び方まで徹底解説

ツール名特徴金額EFO機能数
EFO CUBE・業界最多の26種類の入力補助機能
・詳細なデータ分析機能
・導入後の手厚いサポート
初期費用: 無料
月額: 50,000円〜
(1ドメイン5フォームまで)
38種類
formrun・直感的な操作性
・柔軟なカスタマイズ機能
・スパム対策や自動返信機能が充実
無料プラン: 0円
ライトプラン: 980円/月
スタンダードプラン: 2,980円/月
プロプラン: 9,800円/月
多数の機能を搭載
ゴリラEFO・AIを活用した高度な最適化機能
・チャット風のインターフェース
・ABテスト機能搭載
初期費用: 無料
月額: 9,800円〜
22種類

EFO CUBE

EFO CUBE
項目内容
特徴業界最多の26種類の入力補助機能
詳細なデータ分析機能
導入後の手厚いサポート
金額初期費用: 無料
月額: 50,000円〜
(1ドメイン5フォームまで)
EFO機能数38種類
URLhttps://www.efo-cube.info/

EFO CUBEは、リアルタイムでのユーザー行動分析や詳細なレポート機能をもった、業界最高レベルの機能数を保持したEFOツールです。業界最多の26個の入力補助機能を搭載し、多様なフォームに対応できます。

カスタマイズ性が高く、様々な業種や規模の企業に最適です。導入後のサポートも充実しており、フォーム改善案の作成をサポートしています。

formrun

formrun
項目内容
特徴直感的な操作性
柔軟なカスタマイズ機能
スパム対策や自動返信機能が充実
金額無料プラン: 0円
ライトプラン: 980円/月
スタンダードプラン: 2,980円/月
プロプラン: 9,800円/月
EFO機能数多数の機能を搭載
URLhttps://form.run/

formrunは、直感的な操作性と柔軟なカスタマイズ機能が特徴のEFOツールです。スパム対策や自動返信機能など、実用的な機能が充実しています。

小規模から中規模のビジネスに適しており、技術的な知識がなくても導入が容易です。多様な用途に対応し、顧客管理やマーケティング、申し込み管理など幅広い分野で活用できます。

ゴリラEFO

ゴリラEFO
項目内容
特徴AIを活用した高度な最適化機能
チャット風のインターフェース
ABテスト機能搭載
金額初期費用: 無料
月額: 9,800円〜
EFO機能数22種類
URLhttps://gorilla-efo.com/

ゴリラEFOは、AIを活用した高度な最適化機能が特徴のツールです。ユーザーの行動パターンを学習し、自動的にフォームを最適化する機能を備えています。

チャット風のインターフェースやポップアップ機能など、ユーザビリティを向上させる独自の機能を提供しているツールです。大規模サイトや複雑なフォームを持つビジネスに適しており、コンバージョン率の大幅な改善を実現しています。

​​EFO対策のまとめ

​​EFO対策のまとめ

EFO対策は、ユーザー体験の向上とビジネス成果の最大化を両立させる重要な施策です。ユーザーの心理と行動を深く理解し、適切な対策を講じることが成功の鍵となります。

継続的なデータ分析と改善、適切なツールの活用により、効果的なEFO対策を実現できます。ただし、過度な最適化はユーザーの不信感を招く可能性があるため、バランスの取れたアプローチが重要です。

ぜひ本記事を参考にして、最適なEFO対策を実施してみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
本記事の内容