EFOとは?意味や活用例からマーケティング施策での成功事例を紹介

EFOとは?意味や活用例からマーケティング施策での成功事例を紹介

広告やSEO対策による集客が一般的になるにつれて、多数の企業が同じ手法でサイトの集客を行い、競争の激化によって集客が難しくなってきています。このような状況下で注目されているのが、EFO(入力フォーム最適化)です。

本記事では、Webマーケティングに効果的なEFOの基本知識や具体的な対策ポイント、成功事例について紹介します。本記事の内容をしっかり理解し、自社サイトのEFO対策を万全に行いましょう。

本記事の内容

EFO(入力フォームの最適化)とは

EFO(入力フォームの最適化)とは

EFOとはユーザーが入力フォームを利用する際に、入力ストレスが軽減するような設計を行い、CVRを向上させる対策のことです。お問い合わせページはサイトに関心を持ったユーザーがたどり着く最後のページであり、CVRを大きく左右する要素のひとつです。

入力フォームに到達したにも関わらず、途中で離脱するケースが多く存在します。そのため、EFO対策の際は入力項目数の削減や、レスポンシブ対応を行うなど、ユーザーのニーズに合ったUIの最適化が重要です。

✔︎|EFOが重要視されている理由
✔︎|EFO対策を行うメリット

EFOが重要視されている理由

現在、Googleなどの媒体では、プライバシー保護の観点からCookieの規制・廃止の動きを進めています。これにより、リターゲティング広告の精度低下が予測されており、CVRを高めるためにEFOがより一層重要視されるようになりました。

リターゲティング広告は、Cookie情報からユーザーの関心に合った広告を他サイトで表示することで再訪を促し、CVRを向上させる手法です。これらに影響が出た際、離脱前のユーザーをCVRに導くEFOが重要な要素となります。

EFO対策を行うメリット

EFO対策は、LPや自社サイトのCVRを手軽に改善する効果的な手法です。フォームの完了率が低い場合、LP全体を大幅に変更するよりもフォームの改善だけでCVRを向上させられます。

すでに獲得しているユーザーに対して有効なため、工数を抑えながら目標のCVRを実現することが可能です。広告やSEO対策に比べて迅速に成果を出せるといった利点も存在し、CVRの課題がある場合の対策として最適です。

≫≫ EFOツールおすすめ比較10選!機能から選び方まで徹底解説

EFO施策の具体的な3つの対策

EFO施策の具体的な3つの対策

ユーザーが入力フォームから離脱するタイミングを想定した場合、大きくわけて以下の3つの対策が考えられます。
それぞれのステップ毎に解説します。3つ同時にアプローチすることでより効果を発揮します。

✔︎|1.入力前での対策
✔︎|2.入力中での対策
✔︎|3.入力後での対策

1.入力前での対策

入力前の場合以下の3つが効果的です。

入力前に対策するべきポイント

■|フォームとLPを一体化
■|ステップ方式の採用
■|チャット機能の導入

フォーム入力の手間を最小限にすることがEFOの肝にあたり、フォームとLPを同じページ内に設置するといった対策は効果が出やすいです。

他にも、ステップ方式の入力進捗が可視化されることによる入力ストレスの軽減や、チャットによる一問一答形式でのフォーム入力も一度に表示される項目数を少なくすることができるため、入力完了率の向上に繋がります。

2.入力中での対策

入力中の場合は以下の3つのポイントを意識しましょう。

入力中に対策するべきポイント

■|入力内容の復元機能を使う
■|必須項目をわかりやすくする
■|入力例を表示する

入力途中でユーザーが離脱した場合でも、戻って来た際に入力内容の復元が可能であれば、ユーザーの入力ストレスは大幅に削減することができます。

また、フォームには入力が必須なのか、もしくは任意なのかをはっきりと明記した方が入力の完了率は向上しやすいです。入力例の表示も同じ理由から完了率の向上に繋がります。

3.入力後での対策

入力後は以下の3つのポイントを意識しましょう。

入力後に対策するべきポイント

■|確認画面のスキップ
■|リアルタイムでエラー表示
■|離脱防止ポップアップの導入

確認画面は、ユーザーが離脱しやすいポイントのひとつです。「本当にこのまま申し込んでいいのか」と考える時間を与えることで離脱する危険性があります。確認画面をなくすだけでも防止できるので試してみましょう。

リアルタイムでのエラー表示も効果的です。入力途中でエラー表示が行われると入力完了後にやり直しを行う必要がなくなるため、ユーザーにとってはありがたい機能です。

ポップアップの導入は離脱しようとするユーザーに注意喚起を行い、離脱防止を行います。ポップアップは、誤操作による離脱にも効果を発揮します。

EFO施策で成功した事例

EFO施策で成功した事例

EFO施策を実際に行い、成功した事例2つを紹介します。成功事例を参考に、自社サイトでのEFO対策に活かしてみてください。

✔︎|フォームデザインを最適化した成功事例
✔︎|EFO機能での成功事例

フォームデザインを最適化した成功事例

フォームに記載されている文字数の削減や、不要な項目の削除を行うことで視覚的にわかりやすいデザインを行うことで最適化を行いました。

具体的には、注釈に使用する文字のフォントサイズやカラーを目立たなくしたり、入力項目の名前の姓名をまとめるなどして、項目の削減を行います。これによりユーザーが迷うことなく必須情報を入力できるようサポートできるため、CVRの向上に至りました。

EFO機能での成功事例

EFO機能とは、入力補助機能を指します。郵便番号による住所の自動入力や、フリガナの自動入力など、さまざまな項目でサポートを行ってくれます。

これらの入力アシストのおかげで、サイトが必要とする情報を正確にユーザー側は入力することができるため、結果的に時短に繋がるだけでなく、操作性の向上によりユーザーの離脱防止にも貢献してくれます。

EFO施策を実装する3つのステップ

EFO施策を実装する3つのステップ

EFO施策を実際に導入する際には次の3つのステップを踏む必要があります。これらは効果的に実装するために重要なポイントでもあります。細かく見ていきましょう。

✔︎|フォームの課題を分析する
✔︎|改善施策立案と実装
✔︎|効果測定と改善施策を回す

1.フォームの課題を分析する

はじめに、Google Analytics(GA4)やEFOツールを使用して入力フォームの問題を分析します。具体的には、GA4の「データ探索」から、入力ページや確認ページ、サンクスページなどの各ページの到達数と離脱率を調べます。

入力ページへの到達率が低い場合、LPの最適化を考慮します。入力ページから確認ページへの遷移率が低い場合は、EFOツールを使用して離脱ポイントを特定し、入力項目ごとの数やエラーを評価してボトルネックを解消しましょう。

2.改善施策立案と実装

改善ポイントが把握できたら、EFOツールの入力支援機能を活用しましょう。具体的には、入力例の表示やリアルタイムアラート、自動入力機能、離脱ブロック機能などを利用して、ユーザーがフォーム入力をスムーズに進められるように調整します。

自社開発という手段もありますが、複雑な機能の場合エンジニア工数を必要とするため、EFOツールの利用がおすすめです。改善施策の検討には、離脱ポイントごとに仮説を立てて対策を行うと効果的です。

​​3.効果測定と改善施策を回す

EFO施策の効果は、一度の実施では大きく改善されないことが多く、継続的にPDCAサイクルを回していくことが重要です。

例えば、入力項目の並び順をABテストにて数パターン検証し、最適な組み合わせを見つけ出すことで、フォームの完了率を向上させるなど、ABテストはEFOツールに基本的に備わっている機能です。簡単に検証が行えるため、積極的に活用して改善を図りましょう。

EFOツールの機能一覧

EFOツールの機能一覧

EFOツールの機能は大きくわけて以下の3つが存在します。

機能名機能の詳細
入力補助機能・住所入力補助機能
・ふりがな自動入力機能
・半角/全角自動変換機能
・リアルタイムアラート機能
分析・レポート機能・ページ別のフォームの表示回数/離脱回数
・フォームの項目別の離脱率
・アクセス回数/滞在時間
・ブラウザ/デバイス別離脱率
・ユーザーごとの入力完了率
運用サポート機能・ツールの効果的な利用方法の指導
・取得したデータの分析
・フォーム改善の提案

この一覧からもわかるように、EFOツールを選ぶ際には、ツールの機能の豊富さを基準に選ぶのがおすすめです。なぜなら、ツールの機能が多い方が、フォームの使いやすさの向上や、CVRの改善に大きく貢献してくれる可能性があるからです。

EFOのまとめ

EFOのまとめ

EFOとは、ユーザーのフォーム利用時の入力ストレスを軽減し、CVRを向上させるための施策のことで、入力項目数の削減やレスポンシブ対応などが該当します。

フォームの改善だけで、広告やSEO対策よりも迅速に成果を出せ、CVRを大幅に達成できるといったメリットから今注目されている対策のひとつです。

EFOツールを選ぶ際には、機能の豊富さを重視しましょう。その方が、フォームの利便性やCVRの向上に効果があります。また、導入の際は工数の観点から自社開発よりツールでの導入することをおすすめします。

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