「EFOって何?」「EFOを導入して成功した事例はある?」などと気になっていませんか?
EFO(Entry Form Optimization)とは入力フォーム最適化を意味し、ユーザーの離脱率を下げるための施策です。EFOを導入したことで、フォーム入力の完了率が大幅に改善し、離脱率やCVRを改善することに成功した企業も多く存在します。
本記事では、EFOの基本概念から離脱率やCVRを改善する方法、実際の成功事例まで詳しく解説します。EFOの成功事例があるツールもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
EFO(入力フォーム最適化)とは?
EFO(Entry Form Optimization)は、ウェブサイトの入力フォームを最適化し、ユーザー体験を向上させる手法です。EFOの主な目的は、フォーム入力時の離脱率を減少させ、コンバージョン率を向上させることです。
EFOはユーザーがストレスなくフォームを完了できるよう、デザインや入力項目、機能性などを改善します。効果的なEFOの実施により、企業は顧客獲得や売上増加などの具体的な成果を得られます。
≫≫ EFOとは?意味や活用例からマーケティング施策での成功事例を紹介
EFOで離脱率やCVRを改善する3つの方法
EFOによる離脱率の低下とCVR(コンバージョン率)の向上は、ビジネス成果に直結する重要な指標です。効果的なEFO施策を実施すれば、ユーザーの行動を望ましい方向に導くことが可能になります。
具体的な改善方法をまとめると、以下のとおりです。詳しく解説します。
≫≫ EFO対策とは?12の施策例から離脱率を改善するためのポイントを解説
フォームデザインを最適化する
フォームデザインの最適化は、ユーザーの視覚的・心理的負担を軽減し、スムーズな入力を促進するためにも重要な項目です。色使いやレイアウト、フォントサイズなどの調整を正しく行えばユーザーの注目を集めるため、CVRや離脱率にも影響を与えます。
例えば、入力欄の幅を適切に設定したりエラーメッセージを分かりやすく表示すれば、ユーザーの混乱を防ぎます。また、モバイル端末での表示にも配慮し、モバイルフレンドリーなデザインを採用することが重要です。
入力項目を必要最小限にする
入力項目を必要最小限に絞ることは、ユーザーの負担を大幅に軽減し、フォーム完了率を向上させる効果的な方法です。不要な情報収集を避け、本当に必要な項目のみを残すことで、ユーザーの離脱を防げます。
Formstack社の調査では、3個以下の入力項目を持つフォームの完了率は平均25%であると発表がありました。一方で、6個以上になると完了率が15%に低下することが報告されています。
そのため、初回の入力では不要な項目を削除したり、任意入力項目を明確に表示したりすることが大切です。
EFO機能を導入する
EFO機能とは、ユーザーの入力をサポートし、エラーを防止する様々な技術的機能を指します。以下の表で主要なEFO機能をまとめました。
EFO機能 | 説明 |
---|---|
自動入力補完 | 郵便番号から住所を自動入力するなど、ユーザーの入力負担を軽減 |
リアルタイムバリデーション | 入力中にエラーをチェックし、即時フィードバックを提供 |
条件分岐 | ユーザーの回答に応じて、必要な項目のみを表示 |
入力ガイダンス | フィールドごとに適切な入力方法を示すヘルプテキストを表示 |
モバイル最適化 | スマートフォンに適したキーボードや入力インターフェースを提供 |
自動入力補完機能やリアルタイムバリデーションを導入すれば、ユーザーのミスを減らし、スムーズな入力を促進します。他にも、条件分岐機能を活用すれば、ユーザーに応じた最適な入力フローを提供することも可能です。
EFO成功事例|デザイン最適化による入力完了率改善
入力フォームのデザイン最適化は、ユーザーの入力完了率を大幅に向上させる効果的な方法です。視覚的な改善や操作性の向上により、ユーザーの負担を軽減し、スムーズな入力を促進します。
以下の事例は、デザイン最適化による成功例をまとめたものです。詳しく解説します。
アコーディオンの活用でフォームを短くし7.3pt改善
アコーディオン機能を活用してフォームを視覚的に短くしたことで改善した事例です。任意項目をアコーディオン化し、デフォルトで非表示にすることで、ページ全体が短くなり、入力が簡単そうな印象を与えることに成功しました。
改善により、入力を開始するユーザーが増加し、CV率が7.3pt向上した事例です。ユーザーに必要最低限の入力で済むという印象を与えることが、フォーム完了率向上の鍵となります。
フォームのUI/UX改善で新規成約率107.6%改善
フォームのUI/UXを全面的に見直し改善したことで改善した事例です。SBI損保の事例では、自動車保険の見積もりページにおいて、申し込みボタンと再計算ボタンを画面下部に固定し、マイページ開設の必要性をわかりやすく訴求しました。
改善により、ユーザーがより直感的にページを操作できるようになり、新規自動車保険成約率や次ページ遷移率が大幅に向上しました。ユーザーの行動を促す明確な導線設計が、成約率向上につながった事例です。
レスポンシブデザインに変更後6.9pt改善
東急カード株式会社の事例では、スマートフォンに最適化したレイアウトに変更することで、CV率が6.9pt改善しました。改善により、スマートフォンユーザーのフォーム操作性が向上し、入力完了率が上昇しました。
レスポンシブデザインを導入したことで、入力完了率が改善した事例です。デバイスに応じた最適な表示を提供することが、ユーザー体験の向上とCV率改善につながります。
EFO成功事例|入力項目の最適化で離脱率改善
入力項目の最適化は、ユーザーの心理的負担を軽減し、フォーム離脱率を大幅に改善する効果的な方法です。必要最小限の情報のみを収集することが重要です。
以下の事例は、入力項目最適化による成功例を示しています。詳しく解説します。
一問一答型のステップフォームによる改善
一問一答型のステップフォームを導入したことで改善した事例です。株式会社再春館製薬所の事例では、一問一答型のフォームを実装しました。
改善により、ユーザーは一度に表示される設問が絞られ、何を答えるべきかが明確になりました。スマートフォンに最適化されたデザインにより、操作性が向上し、ストレスなく入力を完了できるようになったのです。
一問一答型のステップフォームは、ユーザーの集中力を維持するのに効果的です。各ステップで1つの質問に集中できるため、入力ミスが減少し、全体的な入力品質が向上します。
入力項目欄を1つにまとめたことで2.2pt離脱率改善
入力項目欄を1つにまとめるだけでも、離脱率は改善されます。郵便番号項目を例に取ると、3つに分かれていた入力欄を1つにまとめることで、カーソル移動の手間が減少しました。
さらに、ユーザーの入力負担が軽減され、郵便番号項目での離脱率が2.2pt改善されたのです。入力項目を1つにまとめる施策は、特にモバイルユーザーに大きな効果をもたらします。
スマートフォンでの入力は、PCと比べて手間がかかるため、入力欄の統合によるユーザビリティ向上が顕著に表れた事例です。
入力項目一体型と入力復元機能による改善
入力項目を一体型にし、入力復元機能を導入したことで改善した事例もあります。入力項目を一体型にすることで、ユーザーは一連の流れで情報を入力できるようになりました。
さらに、入力復元機能の導入により、ページ離脱後に再度フォームにアクセスした際、前回の入力内容が自動的に復元されるようになったのです。改善により、ユーザーの入力負担が大幅に軽減され、フォーム完了率の向上につながりました。
入力復元機能は、ユーザーに安心感を与える重要な要素です。長いフォームの途中で離脱しても、再開時に最初からやり直す必要がないことを知れば、ユーザーはより気軽にフォーム入力を始められます。
EFO成功事例|機能導入によるCVR改善
EFO機能の導入は、ユーザーの入力ストレスを軽減し、CVRを大幅に向上させる効果があります。ユーザビリティの向上とエラー防止が重要です。
以下の事例は、EFO機能導入による成功例を示しています。詳しく解説します。
半角・全角変換機能の導入でCVR0,4pt改善
半角・全角変換機能を導入したことで、離脱率やCVRが改善した事例です。郵便番号や電話番号など、半角入力が必要な項目に全角で入力してしまうユーザーは少なくありません。
変換機能を導入すれば、ユーザーが入力した文字を自動的に適切な形式に変換します。改善により、入力エラーが減少してユーザーのストレスが軽減され、CVRが0.4pt向上しました。
半角・全角変換機能は、特に日本語環境のウェブサイトにおいて重要視されています。日本語入力の特性上、意図せず全角文字を入力してしまうケースが多いため、ユーザーフレンドリーな対応として高く評価されている機能です。
自動入力機能の導入による改善
自動入力機能は、郵便番号から住所、過去の入力情報を自動入力してくれる機能です。自動入力機能による改善により、フォーム入力にかかる時間が短縮され、ユーザーの離脱率が低下した事例があります。
特に、スマートフォンユーザーにとっては大きな利便性向上につながっています。ユーザーの手間を省くことが、CVR向上の重要な要素となりました。
ユーザーの入力作業が大幅に削減され、CVRを大幅に向上させた事例です。
条件分岐項目機能でフォームの通過率が2倍に
株式会社RITA-STYLEは条件分岐項目機能を活用し、ユーザーに必要な項目のみを表示し、不要な項目を非表示にすることができました。フォームの改善によって見た目がすっきりし、ユーザーの心理的負担が軽減された事例です。
結果として、フォームの通過率が2倍に向上しました。ユーザーに合わせた最適な項目を表示することが、フォーム完了率向上の重要なポイントとなります。
EFOの成功事例があるツール5選
EFOツールの選択は、効果的なフォーム最適化を実現する上で重要です。各ツールの特徴や機能を比較し、自社のニーズに合ったものを選ぶことがポイントです。
以下に、EFOの成功事例がある代表的なツールを5つまとめました。
ツール名 | 特徴 | 金額 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
フォームアシスト | ・40種類以上のアシスト機能 ・自在にカスタマイズ可能 ・現状のフォームデザインを大きく変更可能 | 月額プラン:40,000円/月 | なし |
EFO CUBE | ・26種類の入力補助機能 ・詳細なデータ解析機能 ・導入後のサポート体制が充実 | スタンダードプラン:50,000円/月(5フォームまで) 追加フォーム:10,000円/月/フォーム | あり |
ゴリラEFO | ・20種類の入力支援機能 ・チャットフォーム機能搭載 ・ABテスト機能あり | 通常プラン:9,800円/月(5フォームまで) 追加フォーム:5,000円/2フォーム/月 | なし |
エフトラEFO | ・19種類の入力支援機能 ・項目別・期間別分析レポート機能 ・ABテスト機能あり | スタンダードプラン:55,000円/月(5フォームまで) | なし |
Gyro-n EFO | ・29種類の入力支援機能 ・スマートフォン最適化に特化 ・マーケティングオートメーション連携可能 | ベーシックプラン:15,000円/月(2フォームまで) 追加フォーム:10,000円/フォーム | あり(1か月間) |
各ツールの特徴や強みを理解し、適切な選択をすることで、フォーム最適化の効果を最大化できます。詳しく見ていきましょう。
1. フォームアシスト
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | ・40種類以上のアシスト機能 ・自在にカスタマイズ可能 ・現状のフォームデザインを大きく変更可能 |
金額 | 月額プラン:40,000円/月 |
無料トライアル | なし |
URL | https://www.formassist.com/ |
フォームアシストは、直感的な操作性と豊富な機能を備えたEFOツールです。ユーザーの入力をリアルタイムでサポートし、エラーを未然に防ぐ機能が特徴的です。
ツールを導入した某EC企業では、CVRが12.5%改善されました。入力補助機能により、ユーザーのフォーム入力時のストレスが大幅に軽減され、離脱率が低下しました。
特に、複雑な入力が必要なフォームや長いフォームでの効果が高いと報告されています。
2. EFO CUBE
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | ・26種類の入力補助機能 ・詳細なデータ解析機能 ・導入後のサポート体制が充実 |
金額 | スタンダードプラン:50,000円/月(5フォームまで) 追加フォーム:10,000円/月/フォーム |
無料トライアル | あり |
URL | https://efocube.com/ |
EFO CUBEは、高度なカスタマイズ性と豊富なテンプレートを提供するEFOツールです。A/Bテスト機能が充実しており、効果的なフォーム設計を容易に実現できます。
EFO CUBEを導入した大手不動産会社では、資料請求フォームのCVRが平均6.5%向上しました。住所入力補助機能と条件分岐機能により、ユーザーの入力負担が軽減され、フォーム完了率が大幅に改善されたのです。
ツールの導入により、フォームのデザインや構成を柔軟に変更し、最適な形式を見つけ出すことが可能になります。多様な業種や目的に対応できる汎用性の高さが特徴です。
3. ゴリラEFO
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | ・20種類の入力支援機能 ・チャットフォーム機能搭載 ・ABテスト機能あり |
金額 | 通常プラン:9,800円/月(5フォームまで) 追加フォーム:5,000円/2フォーム/月 |
無料トライアル | なし |
URL | https://www.gorilla-efo.com/ |
ゴリラEFOは、シンプルな操作性と高い費用対効果が特徴のEFOツールです。中小企業や個人事業主でも導入しやすい価格設定となっています。
ゴリラEFOを導入したある人材紹介会社では、エントリーフォームの完了率が2倍に向上しました。一問一答形式のステップフォーム機能により、ユーザーの心理的負担が軽減され、離脱率が大幅に低下しました。
ツールを活用することで、専門的な知識がなくてもEFO施策を実施できます。基本的な機能に絞られているため、初めてEFOに取り組む企業にとって使いやすいツールです。
4. エフトラEFO
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | ・19種類の入力支援機能 ・項目別・期間別分析レポート機能 ・ABテスト機能あり |
金額 | スタンダードプラン:55,000円/月(5フォームまで) |
無料トライアル | なし |
URL | https://efutra.com/ |
エフトラEFOは、高度な分析機能と豊富なカスタマイズオプションを備えたEFOツールです。ユーザーの行動分析や離脱率の可視化など、詳細なデータ分析が可能です。
エフトラEFOを導入した某金融機関では、ローン申込フォームのCVRが22%向上しました。入力項目の最適化と自動入力機能により、ユーザーの入力時間が短縮され、フォーム完了率が大幅に改善されました。
ツールを導入すれば、フォームの問題点を正確に把握し、効果的な改善策を立案できます。
5. Gyro-n EFO
項目 | 内容 |
---|---|
特徴 | ・29種類の入力支援機能 ・スマートフォン最適化に特化 ・マーケティングオートメーション連携可能 |
金額 | ベーシックプラン:15,000円/月(2フォームまで) 追加フォーム:10,000円/フォーム |
無料トライアル | あり(1か月間) |
URL | https://www.gyro-n.com/ |
Gyro-n EFOは、AIを活用した高度な最適化機能を持つEFOツールです。ユーザーの行動パターンを学習し、個々のユーザーに最適化されたフォーム体験を提供します。
Gyro-n EFOを導入したECサイトでは、スマートフォンからの注文フォーム完了率が6.9%向上しました。スマートフォン向けの最適化機能と自動入力機能により、モバイルユーザーの入力ストレスが軽減され、離脱率が大幅に低下しました。
ツールを導入すれば、ユーザーごとに最適化された入力プロセスを実現できます。結果、フォーム完了率が大きく改善し、ビジネス成果の向上が見込めます。
EFOの成功事例まとめ
EFOは、ウェブサイトの入力フォームを最適化し、ユーザー体験を向上させる手法です。フォーム入力時の離脱率を減少させ、コンバージョン率を向上させることがEFOの主な目的になります。
EFO成功の秘訣は、ユーザーの行動や心理を深く理解して、フォームを設計することが成功の鍵です。ユーザーの入力負担を軽減し、使いやすいフォームを提供することで、ビジネス成果の改善につながります。
選ぶツールごとに特徴が異なるため、本記事を参考にして自社のニーズに合わせて最適なEFOツールを選択しましょう。